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【ギア選びのウソホント】Vol.183 米ツアーではいまや大型マレットが主流!?

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

3月にそれまでのブレード型のパターからネオマレット型の「スパイダーツアーX」に替え、1年ぶりの勝利を挙げたS・シェフラー。グリーン上で苦戦するシェフラーに対し、R・マキロイが「スコッティがマレットを試す姿もぜひ見てみたいね」とコメントしたことが、パターチェンジのきっかけになったのでは、ということも言われています。実際、「スパイダー」を使うシェフラーが、マスターズを制し、その翌週も優勝したことは、皆さんもご存じのことでしょう。

現在は、シェフラーをはじめ、PGAツアーの選手の多くが、ネオマレット型のパターを手にしています。たまたま、J・ニクラスが優勝した1986年のマスターズの映像を見返す機会があったのですが、選手たちのパターを見てみると、ブレード(ピン)型、L字、T字が主流で、マレットに近い形といえば「ゼブラ」や「TPA18」がまれに見られるといった具合。ただ、巨大なヘッドの「レスポンス」パターでニクラスが優勝したところに、“大慣性モーメントパター時代”到来の兆しを感じました。

いま、なぜネオマレット型のパターが主流になり始めたのか? 数多くあるメリットを、数回にわたり、この欄で考察していきたいと思います。

堀越良和

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年5月21日号より