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【ギア選びのウソホント】Vol.181「パターのネック形状は操作性にも影響する?」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

パターのネック形状は、ボールのつかまり具合や操作性に大きく影響します。水平な板の上にパターを置いたとき、クランクネックやショートスラントネックはヘッドが斜めに傾くものが多く、ベントネックはフェースが上を向くフェースバランスのものが多い、ということはご存じのはず。では、なぜ、このような違いが起きるのでしょう。

ネックが曲がる前のグリップ側のシャフトの中心線の延長線が、フェース(ヘッド)のどこを通るかによって、この違いが生まれます。フェースが上を向くベントネックの場合、グリップ側のシャフトの中心線の延長線が、フェースの真ん中、つまり重心部分に来ます。反対にクランクネックの場合、シャフト中心線の延長線が、ヒール寄りに来るので、水平な板の上に置いたとき、フェースアングルが大きくなり、フェースが斜めに傾くのです。

フェースアングルが大きいほど、フェースを「開いて、閉じる」動きがしやすくなり、操作性も高くなります。もちろん、操作性の高さよりオートマチックさをパターに求めるゴルファーは大勢いるので、多様なネック形状があるわけです。パター試打の際、ネックに注目してみてください。

堀越良和

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年4月30日号より