新作ツアーボール試打＜後編＞ブリヂストン「ツアーB X」シリーズとスリクソン「Zスター」シリーズの進化ポイントは?

週刊ゴルフダイジェスト

2024.03.09

KEYWORD Zスター Zスター ♦ZスターXV スリクソンツアーB X ツアーB XS ブリヂストンボール合田洋試打

各社から続々と登場した新作ツアーボールを徹底試打!　後編では、ブリヂストンの新作「ツアーB X」シリーズと、スリクソンの「Zスター」シリーズ、計5モデルを打ち比べてみた。

PHOTO／Tomoya Nomura、Tadashi Anezaki　THANKS／Gスタジオ茅場町

試打・解説／合田洋

94年日本プロ優勝。2007年に引退し、レッスン界に転身。アマチュアを中心に指導を続け、インドアゴルフ練習場・Gスタジオを主宰。昨年12月に2店舗目となるGスタジオ茅場町をオープン

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試打方法

58度（ピン「グライド2.0」）のSWでの50ヤードのアプローチ、7番アイアン（ピン「S55」）のフルショット、ドライバー（タイトリスト「TSR3」）のショットを弾道計測器「トラックマン4」で計測。パッティングの打感は合田プロがクリーブランド「スマートスクエアSTUBBY」で打った感想

ブリヂストン
「ツアーB X」

「カチッ」とした打感がなくなり軟らかくなった
「打感の好みは人それぞれで、自分は前モデルの『カチッ』という独特の打感が一番気に入っていたのだが、それが軟らかくなり『ツアーB XS』との差が縮まった気がする。特にパターの打感が軟らかく感じられた。飛距離、スピンは適正で、バランスがよく、ディンプルもすごく丁寧に作られている」

風に強く飛距離性能に優れたモデル。ドライバーでは非常に優れた飛距離性能を発揮し、アプローチではスピン性能に加えフェースの乗り感もある

シームレス330デュアルディンプル、リアクティブiQ・ウレタンカバー

「スリップレス・バイトコーティング」によりカバーの耐久性も維持し、SWのフルショットでもカバーに傷がつきにくい

3ピース構造

従来のウレタンカバーに、新たな制音・衝撃吸収材を加えたことでフェースの乗り感と軟らかな打音を実現

ブリヂストン「ツアーB X」の試打データ

ブリヂストン
「ツアーB XS」

より軟らかく、「X」より打ち出しが抑えられる
「アプローチ、アイアンではスピンが入りやすく、ソフトな打感で打ち出しが低く抑えられる。ドライバーでは打感にしっかり感が出て飛ぶようになった。パターになると『ツアーB X』よりも打音が高く逆転した感じ。『ツアーB X』と『ツアーB XS』の差が小さくなっているので、選ぶ決め手は打感になるだろう」

スピン性能とソフトなフィーリングを追求。フェースに吸い付くような打感で、アプローチでは非常に高いスピン性能を発揮。飛距離性能も高めた

シームレス330デュアルディンプル、スリップレス・バイトコーティング

「スリップレス・バイトコーディング」がクラブフェースでの滑りを抑え、高いスピン性能を発揮。アプローチのときに威力を発揮する

3ピース構造

インナーカバーの剛性と比重を高めることで高初速を生み出し、かつフルショットでは低スピン化により、風に強い強弾道を生む

ブリヂストン「ツアーB XS」の試打データ

スリクソン
「Zスター ♦」

スピン性能が高いがドライバーでは低スピン
「アプローチではフェースに食い付く感じがあってスピンもしっかり入る。『Zスター』『Zスター XV』より軟らかいので打ち出しがやや低くなる。アイアンでもいい感じの軟らかさでスピンも十分。だが、ドライバーになるとスピンが減って初速も出る。打感もよく、このボールはすごい。つぶれ方とかも考えられている」