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【ギア選びのウソホント】Vol.170 薄い芝、硬い砂…冬の難ライは“バウンス”の効きすぎに注意

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

フェアウェイでも芝が少なく地面が硬く、バンカーも凍ったりしていて、“カチカチ砂”になっているようなこの時季のコース。冬だからこそ気を配りたいのがウェッジのバウンス角。本来、バウンス角多めのウェッジのほうが、砂に潜りにくくなるので、砂ごとボールを弾き飛ばしてバンカーから脱出しやすいですし、アプローチでもバウンスのおかげでリーディングエッジが地面に刺さりにくくなり、ザックリのミスを防いでくれます。ところが、この季節は、そのバウンスの「恩恵」が逆効果になることも。芝が薄いフェアウェイやバンカーの“カチカチ砂”には、バウンスが潜っていく余地がなく、むしろ地面に対してバウンスが跳ねすぎてしまって、ミスになる可能性が高いのです。

では、どうすればいいか? こだわりの強いゴルファーはバウンス角4度くらいの『ローバウンス』のウェッジを冬仕様として使うのも手ですね。もしくは、ピッチングや52度といったバウンス角が大きくないウェッジを冬のバンカーやアプローチで使用する。バウンスを大きくしないためにフェースは開かず、シャローな入射角で。よほどアゴの高いバンカーでなければ、十分対応できると思います。

堀越良和

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年2月6日号より