【ギア選びのウソホント】Vol.163 男性アマチュアは女子プロのクラブを真似すべき?
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!
PHOTO/Yasuo Masuda
先日、週刊GDの企画で『ゼクシオ』の最新ドライバーとアイアンを試打しました。11月28日号に記事掲載されているので、詳しくはそちらを確認いただければと思いますが、端的に表現すれば「かなり女子プロ仕様を意識したクラブ」と感じました。
どのクラブにも言えることですが、クラブ開発には多くのヒューマンテストを実施し、そのなかでターゲットに合ったクラブに改良していくのですが、最新『ゼクシオ』は女子プロの意見をかなり多く取り入れたように思いました。
2000年に入るまでは尾崎将司プロの『Js』や中嶋常幸プロの『TN』など、男性アマチュアは男子プロが持つクラブに憧れて、われ先にと購入したものですが、なかなか使いこなすには難しかったと記憶しています。ところが最近では「ヘッドスピードが同じくらい」という理由で女子プロのクラブを購入する人が多いと聞きます。その流れで今回の『ゼクシオ』のように女子プロを意識したクラブを開発するのは自明の理のような気はします。とはいえ、本当に男性アマチュアが女子プロのクラブを真似することが正しいのかについては、私個人としては少々懐疑的であります。その理由は来週お話しします。
堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2023年12月12日号より