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“24年もの”の4番ウッド「全然壊れてくれないんです(笑)」手嶋多一の14本

PHOTO/Hiroaki Arihara

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、レギュラー・シニア両ツアーで活躍する手嶋多一のセッティングに注目!

手嶋多一
てしま・たいち。1968年生まれ。福岡県出身。ツアー通算8勝のうち、国内メジャー2勝。レギュラーツアーで戦いながらシニアツアーにも出場。今季もさらなる活躍が期待される

手嶋多一のバッグの中身はいかにもベテランらしい。新旧入り交じった14本の中でとくに目を引くのが18度の4番ウッドだ。

「ワールドマスターの4番ウッドです。懐かしい!と思う人も多いんじゃないかな。かなり年季が入っているけれど、シードを初めて取ってからずっと使い続けているクラブです。手放せないというか、共にツアーを戦ってきた思い入れが強いクラブですし、それに全然壊れないんですよね(笑)」

そう笑いながら話す手嶋だが、このクラブへの信頼の高さはほかに代えられないものがある。レギュラーツアー時代から決して飛ぶほうではなかった手嶋だが、持ち球のドローを自在に操って常に最前線で戦ってきた。

「ウッドもアイアンもとにかく幅の中におさまることを重視してクラブを選んでいます。そのためには持ち球のドローが打ちやすいことは絶対条件。そういう意味でこの4番ウッドは最高なのかもしれませんね」

4番ウッドと対照的なのがドライバーとアイアンだ。こちらは最新のプロトタイプを入れている。ドライバーはまだテスト中とのことだが、アイアンはロフトが1度立っているものを使用。シニア入りしてクラブに頼る部分も増えたということか。いずれにしても今季も手嶋らしい歯切れのいいプレーを見せてもらいたい。

手嶋のロングショットを支える3本のウッド。球をつかまえる感覚と逃がす感覚が絶妙で、手嶋が求める「幅」にしっかり収まってくれる

最新モデルとなるこのドライバーは現在テスト中とのこと。決してクラブを替えないというわけではなく、自分にマッチすれば新しいものでも躊躇なく取り入れる

プロトタイプのアイアンはMPシリーズよりもややヘッドサイズが大きく、安心感が持てるという。感覚派の手嶋らしく見た目はサテン仕様にして、光りづらくしている

以前使っていたウェッジはロフトが54度と60度だったが、昨年の8月に1度立ったアイアンに替えてから、それに合わせて53度と59度にしている

手嶋多一の14本
1W ミズノ ST-X(10.5度)/ツアーAD クアトロテック75・X/275Y
3W ミズノ MP-001(15度)/NSPRO950 FW プロトタイプ・X/245Y
4W ミズノ ワールドマスター WM-Ⅲ(18度)/NSPRO950 FW プロトタイプ・X/230Y
4UT ミズノ プロトタイプ(21度)//NSPRO プロトタイプ HYB100・X/220Y
4I ミズノプロ プロトタイプ(24度)/ダイナミックゴールド・S400/200Y
5I ミズノプロ プロトタイプ(27度)/ダイナミックゴールド・S400/190Y
6I ミズノプロ プロトタイプ(31度)/ダイナミックゴールド・S400/175Y
7I ミズノプロ プロトタイプ(35度)/ダイナミックゴールド・S400/165Y
8I ミズノプロ プロトタイプ(39度)/ダイナミックゴールド・S400/155Y
9I ミズノプロ プロトタイプ(43度)/ダイナミックゴールド・S400/145Y
PW ミズノプロ プロトタイプ(47度)/ダイナミックゴールド・S400/130Y
AW ミズノプロ S18(53度)/ダイナミックゴールド・S200/100Y
SW ミズノプロ S18(59度)/ダイナミックゴールド・S200/85Y
PT ピン VAULT 2.0

週刊ゴルフダイジェスト2021年3月16日号より