【中西直人】「タイガーのクラブを打ちたい!」その想いで選んだマッスルバック


男子プロのなかでもクラブ好きとして有名な中西直人。彼は、タイガー・ウッズモデルのアイアンを自腹で購入し、それを試合でも使用している。なぜ使うかと聞くと「タイガーが好きだから」と即答。そんな中西のクラブ選びのこだわりとは。

なかにしなおと/1988年生まれ大阪府出身。ツアーでの優勝経験はないが、今季は好調をキープしている。シード獲得に向け奮闘中。喜怒哀楽を前面に出すプレーが特徴的な選手。持ち前の笑顔にも注目
“憧れ”のクラブを使う喜びがモチベーション
「自分が打っていて、楽しいと思えるクラブでないとダメなんです。僕はタイガーが好きで、『タイガーと同じクラブを使いたい!』とずっと思っていました。これってアマチュアの方もあると思うんです。応援しているプロが使っているクラブを使ってみたいとか、その気持ちと同じだと思います。憧れの人と同じクラブを使っているって、なんだかワクワクしませんか? そこが僕のクラブ選びの第一条件ですね」(中西)

アイアンは自腹で購入した“タイガーモデル”

とは言っても、そのなかでも外せない項目も当然ある。
「自分にとって”楽”なことです。僕が考えている楽とは、イメージと実際の弾道が合っていること。高さと距離がマッチしていることがとても重要になってきます。だから、一般的にはやさしいと言われているキャビティタイプのアイアンは、イメージよりも飛びすぎてしまうので、僕にとっては
難しいクラブなんです」
アイアンは「P・7TW」、タイガーモデル

「イメージと実際の弾道がマッチしてます。マッスルバックですが僕には“楽な”クラブです」
独特の感性でクラブを選んでいるように感じるが、弾道計測器でつねにキャリーを確認しながら緻密に取り組んでいる。憧れのタイガーのアイアンを武器に、ツアー初優勝を目指す。
とにかく飛距離を求めて選んだ「M6」

ドライバーは飛距離重視で「M6」。「シャフトとの相性がよく、思い切り振っても怖さがありません。プレッシャーのかかる場面でも安心して振れます」

ドライバーは飛距離重視で「M6」をチョイス。「シャフトとの相性がよく、思い切り振っても怖さがありません。プレッシャーのかかる場面でも安心して振れます」
スプーンまでは運ぶクラブ「M2ツアー」

3Wは「M2ツアー」。「FWが苦手なので1本。3Wは運ぶクラブなので飛距離が大事。どんなライでも飛距離差がないので計算できるクラブです」
グリーンで止めたいから2本目の3I「P・790」

「P7‐TW」よりもロフトが立っている「P790」の3I。5Wとアイアンの間をカバー。「球が上がりやすく、200ヤード以上あってもグリーンを狙えます」

「P7‐TW」よりもロフトが立っている「P790」の3I。5Wとアイアンの間をカバー。「球が上がりやすく、200ヤード以上あってもグリーンを狙えます」
グリーン周りは基本62度で勝負

47、53、62度のロフトはフルショットのキャリーで計算。試行錯誤を重ねた結果これがベストと判断して調整

47、53、62度のロフトはフルショットのキャリーで計算。試行錯誤を重ねた結果これがベストと判断して調整
パターはグリーンによって替える

パターはグリーンや自身の調子と相談しながら使う。マレットもあればピンタイプを使用することもある

パターはグリーンや自身の調子と相談しながら使う。マレットもあればピンタイプを使用することもある
2本の3Iを使い分ける


PH/Shinji Osawa
週刊GD2019年10月8日号より