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【ギア選びのウソホント】Vol.148 B・ハーマンのクラブ選びに込められた信念とは?

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

ブライアン・ハーマン クラブ

前回のお話はこちら

今週はブライアン・ハーマンのクラブヘッドについてです。ドライバーやフェアウェイウッドは『TSi2』なので、タイトリストのウッドでは慣性モーメントが大きく、寛容性が高いモデルです。また、その下の番手には『U500』というユーティリティアイアンが3番、4番、5番と3本入っています。『U500』はアドレスするとソールの後部が見えてしまうほどの幅広ソールなので、同じアイアン型UTであれば『T200 LONG アイアン』を使用するプロがほとんどです。なぜ『T200 LONG』ではなく、『U500』なのかというと、おそらく操作性よりも直進性を重視しているからでしょう。これは使用ウッドのチョイスと同じ考えだと思います。

逆にアイアンは『620CB』と、操作性重視です。『Tシリーズ』のほうがヘッド内部にタングステンを入れるなど技術進化の恩恵を受けやすく、ミスヒットに強いのですが、昔ながらのプレーヤーであれば操作性が失われると思う人もいるはずです。『U500』を選ぶなら、『Tシリーズ』がいいと思うのですが、ここにハーマンの信念が見えると思うのです。ロングゲームは直進性と寛容性を、ショートゲームは操作性を重視する、このスタイルを貫けるのがハーマンの強さなのです。

堀越良和

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年8月22・29日合併号より

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