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【ギア選びのウソホント】Vol.146 世界のトップの3分の1がボーケイウェッジの「Tグラインド」を使う理由

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

面白い記事を見かけたのでそのお話をしたいと思います。それは「世界のトッププレーヤー100人のうち、その約1/3がタイトリスト『ボーケイ ウェッジ』のTグラインドを使用している」というものです。

『SM9』で初めて市販モデルに加わったTグラインドですが、その歴史は古く、2000年頃に往年の名プレーヤーであるトム・パーニス・ジュニアが初期の『ボーケイウェッジ』のローバウンスモデルを使用したときに「開くとソールが当たり過ぎる」という意見があり、そのフィードバックを基にボブ・ボーケイがトレーリングエッジを大きく削り、フェースを開いたときの抵抗を抑える工夫をしたのが始まりです。

そもそもローバウンスモデルはリーディングエッジが浮きづらいのでボールにコンタクトしやすいという特徴があります。また先日のロイヤルリバプールで開催された全英オープンなどでもわかるように、シビアなセッティングではフェアウェイやグリーン周りは硬いためバウンスがあり過ぎるとトップなどのミスが出やすくなります。そのような状況下でもピンをデッドに狙いたいトッププロは、開いてバウンスが増えてもソールが邪魔をしないTグラインドを重宝するのです。

堀越良和

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年8月8日号より