【マイギアを語ろう】馬場咲希「軟鉄の“裂ける”ような打感が好き!」独特の感性で選んだ14本
今回の「マイクラブ マイギアを語ろう」は、昨年全米女子アマを制覇し、いま最も注目されているアマチュア・馬場咲希に、クラブに対するこだわりを語ってもらった。
TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Shinji Osawa、Tadashi Anezaki
単純にカッコいいから
小ぶりが好き!
「構えたときに“いい球”をイメージできるヘッドがいい。ドライバーもFWもアイアンも、どれも小ぶりの顔が好きです」
長身を生かしたパワフルなショットが持ち味の馬場咲希。クラブも、締まった見た目とややハードなスペックを好んで選んでいるようだ。
「高い球だと風に流されてしまう。それが嫌だから、強い球を打ちたいとメーカーさんにお願いしています。今のドライバー『Bリミテッド B1』は吹き上がらなくて、スピン量も抑えめで、これが私に一番合っています」
シャフトも手元がしっかり、ロースピン傾向の『ベンタスBK』を使っている。
「昨年の全米女子アマでは、疲れて体重も落ちていたので、坂詰和久コーチの助言を受けて、少しやさしい『ツアーAD DI』を使いましたが、今年はトレーニングで体も作れているから『ベンタス』一択です」
ドライバー
ブリヂストン「Bリミテッド B1」
Bシリーズでは一番ハード
2021年から愛用している、お気に入り。ディープフェースの洋ナシ顔で、叩いてもつかまりすぎない重心設計。ロースピンのパワーフェードが打ちやすい
ウェッジ
ブリヂストン「BRM2」
50度、54度、58度の3本態勢
『BRM2』の「50-10」「54-10」「58-8」を市販スペックのまま使用。「開いたときにバウンスが跳ねるのが嫌だから58度はローバウンスにしています」(馬場)
パター
テーラーメイド「TP コレクション ブラック ジュノTB1.5」
構えやすさを生む長さと据わりの良さ
36インチと長めにアレンジ。シャフトは硬めのカーボン『MCパターX-FIRM』を採用。
軟鉄の“裂ける”ような
感覚が好き
「アイアンは打感がかなり大切で、ボールを切り裂くような、裂けていくようなのが好み。初めて軟鉄を使ったときにこの感覚になって、すごくいいなって」
馬場の感覚では“裂けるチーズを裂く感じ”らしい。それまで使っていたアイアンは、ボールがフェースに当たっただけ、という感覚だったが、現在はフェースに食いついて裂けていく、という。
現在の『201CB』は中学3年から愛用。
「最初、アイアンのシャフトは『NSプロ850』、ウェッジは『950』を使っていたんですが、高校で体重やパワーが増えて、フケ球が出るように。それで『モーダス3 ツアー105』に替えたら、強い球が出るようになりました」
今は連戦の疲労も考慮して、105グラムのシャフト重量で落ち着いているという。
アイアン
ブリヂストン「ツアーB 201CB」
中学3年時から使い続ける
「以前のモデルより小ぶりな顔で、据わりもすごくいい。打球の高さ、最高到達点も安定。スピンもよく入るので気に入っています」(馬場)
アイアンは4番からバッグイン!
「長いパー3や風が強いときに多用しています。林から木の下を通すときにも使えます」(馬場)
馬場咲希の14本セッティング
月刊ゴルフダイジェスト2023年8月号より
馬場咲希の記事はこちら!