使用パターは“週替わり”! 青木瀬令奈が試合ごとにパターを替える理由とは?
卓越したパットを武器に今季もすでに優勝を飾った青木瀬令奈。クラブに対してもこだわりが強い青木は、毎週“テスト”をしてスタメンを決めているという。
PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/掛川グリーンヒルCC
6本の中から
その週のベストを選ぶ
開幕3戦目で今季初優勝を飾った青木瀬令奈。開幕3戦で毎試合パターが違うことがちょっとした話題に。そこで本人に聞いてみた。
「6本くらいの中から使うのを決めています」と、青木。そこで6本のパターを持ってきてもらった。
「実は、家にパターはたくさんあります(笑)。グリーンや体調、その週のストロークのクセなどでパターを替えています」という。さらに、こんな狙いも。
「1本をずっと使っていると、調子が悪くなったとき、ストロークが悪いのか、パターが悪いのか、わからなくなる。打ち方はいいのに、そこに原因を求めてしまうとか、そういうことがなくなります」
開幕から3試合はすべて違うパターを使用
ダイキンオーキッドレディス
「ピンタイプ」で開幕
「コーライ対策としてオフの沖縄合宿から使っていました。感性を生かせるパターです」
明治安田生命レディス
「マレット」で勝負!
2戦目はマレットを。「その週もいろんなパターを打ちましたがしっくりきたので使いました」
Tポイント×ENEOS
「センター」で優勝!
優勝した週はセンターシャフト。「アライメントが取りやすいパターがよくて選びました」
大きく分けると3種類
1. オデッセイTENトリプルトラック(34インチ・ロフト3度・ライ角68度)、
2. 〃(33インチ・ロフト4度・ライ角70度)、
3. 〃(33インチ・ロフト3度・ライ角70度)、
4. オデッセイ ホワイトホットOG #7BIRD(34インチ・ロフト3度・ライ角70度)、
5. スコッティ・キャメロン セレクト・ニューポート(34インチ・ロフト3度・ライ角70度)、
6. オデッセイ ホワイトホットOG #1WCS(34インチ・ロフト3度・ライ角70度)
ベースは「マレット型」
ストロークの傾向でロフトを選択する
下から入っているときは3度を、上から打ち込み気味のときは4度と、打ち方でロフトを変えている
基本は33インチだが、34インチを使うことも
「入れたくなると無意識のうちに前傾が深くなる。長いパターだと吊るように構えられます」
しっかり打ちたいときは「浅重心」
コーライグリーンや、グリーンが重いときに使っている。浅重心で操作性が高く、自分で“打って”いけるパター。
「センターシャフト」は真っすぐ構えやすい
「センターシャフトはシャフトの先に重心があるので構えやすい」
月刊ゴルフダイジェスト2023年6月号より
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