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【ギア選びのウソホント】Vol.125「一般ゴルファーの最適なスピン量と打ち出し角は?」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

飛距離における「ボール初速」、「打ち出し角」、「スピン量」の関係性をあるメーカーのデータを用いて、具体的な数字で見ていきます。

男性アマチュアゴルファーのヘッドスピードの平均は42m/s前後、ミート率は1.3前半といわれており、その数値だとボール初速は約58m/sになります。そのゴルファーがこのボール初速で最大飛距離となる225Yをキャリーで飛ばす場合、スピン量は約2400回転以下で、打ち出し角は約14度必要になります。

女性アマの場合、ヘッドスピードの平均は33m/s前後といわれ、ミート率は男性アマと同様だとするとボール初速は約44mm/sです。その場合、最大飛距離の160Yをキャリーで飛ばすためには打ち出し角が約14度、スピン量は約2600回転以下が必要になります。

打ち出し角が約14度で最大飛距離を出せることは同じですが、スピン量には約200回転の差があります。データを見るとヘッドスピードが遅ければ遅いほど、打ち出し角の重要性が、逆に速いとスピン量の重要性が高まるといえます。ヘッドスピードが55m/sを超えるプロだとスピン量が2800回転以下であれば、打ち出し角が6度でも15度でも飛距離は320Yで変わらないそうです。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年2月28日号より