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【ギア選びのウソホント】Vol.121「スピン量が多いゴルファーはロフト角を見直すのも手」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

先週までボールについて説明してきましたが、今週はクラブがボールに与える影響についてお話ししたいと思います。

なお、この話はしっかりとボールとヘッドがコンタクトできることを前提にしています。

一般的にボールを飛ばすために「飛びの3要素」が重要と言われ、①ボール初速が速く、②打ち出し角が高く、③スピン量が低いことが、飛距離アップにつながります。なお、②と③は適正値の範囲内で、というただし書きが入りますので注意が必要です。

これも一般論になりますが、①のボール初速を速くするために、長尺化、軽量化、ストロングロフト化があり、②の打ち出し角を高くするためにはロフト角を寝かせることと、低重心化です。③のスピン量を少なくするためには、シャフトのフレックスを硬くすることと、ストロングロフト化です。

スピン量が多いゴルファーが10度台の1Wを使っているのであれば、9度台にスイッチするのもクラブで飛距離を伸ばすひとつの手だと思います。

ちなみに、22年シーズンのJLPGA年間女王の山下美夢有プロが9.5度だとスピン量が増えてランが稼げず、10ヤードほど飛距離ロスがあったため、後半戦はコースによってスピン量が減る8.5度と使い分けたという話もあります。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年1月31日号より