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【ジェイソン・デイ】PGAツアーの難グリーンでミドルパットをボコボコ入れる。世界一パットが上手い男の“蜘蛛パター”変遷史

あらゆるパットのランクで毎年上位に入り、パターでスコアを作っているといってもいいジェイソン・デイ。それを支えるギアに迫ってみた。

10代でオーストラリアのアマタイトルを総なめにした後、2006年にプロ転向。2015年には「全米プロ」でメジャー初制覇を遂げ、世界ランク1位に。2018年「ウェルズファーゴ選手権」でツアー通算12勝目を達成

蜘蛛パター、テーラーメイド「スパイダーツアーブラックパター」

2015年に通常のマレット型パターから替えて以降、ずっと小ぶりな「スパイダー」シリーズを使い続けているジェイソン・デイ。

デイ フェースの向きがブレずに安定するのに、思った方向へもスムーズに振りやすい。だから、狙ったところに思うような強さで打てるんです。

操作性を生かせるネック形状。ヘッドのカラーは変えても、ショートスラントネックは変更なし

世界一になった2016年のパットのデータは軒並み上位に。パットランクが下位に沈んだ2019年は成績も振るわなかったほど、好不調はパターと直結するデイ。

デイ 芝質や自分の調子で、最適な色やフェースの固さの違うスパイダーを選びます。

ノーマルタイプのウィングリップを使い続けている。また、インサートの好みは2タイプ。軟らかめと少し硬めを使い分けている

一発の飛びより方向性重視。テーラーメイド「M6」ドライバー

フェアウェイキープ率がぐっと上がったというデイ。

デイ 飛ぶ「M3」から安定の「M6」へチェンジ。昨シーズン53%だったフェアウェイキープ率が、66%にアップしました。

芯が広く、叩きにいっても曲がらないので安心して振れるところが気に入っているという。

デイ フェースは広くて、ルール限界の反発性能により、弾きもよく、叩けるのがいいですね。また、シャフトは振った分だけ動いてくれるので、これも安心して振れる一つの要因です。

コントロール性抜群。テーラーメイド「P・760アイアン」

有り余るパワーと弾道コントロールの折り合いをつけるため、シャフトは極力しなりやねじれを排除したものを選ぶデイ。

デイ トップブレードが厚く、やさしく見えるのがお気に入り。低重心過ぎずコントロールしやすい。

アイアンのロフトも、そのままでは打球が上がりすぎてしまうので、あえて立てる方向に調整。

2番アイアンはテスト中

デイ 試している2Iは、中空で芯が広く風に強い「P790」。構えやすいシャープな顔と、芯の広いやさしさがいい。

P・790の2番アイアン

距離の間が埋まりピンを狙える テーラーメイド「ミドルグラインド2」

アイアンのロフトを立てたため、以前はPWがロフト違いで2本と、52度、60度のウェッジ構成だったが、現在は「P・760」ではPWは1本、そのロフトに合わせて50度、54度、59度の構成に変更した。

※表示は60度だが、1度立たせて59度にしている

デイ アプローチは基本、59度1本でこなします。ほかのウェッジは距離の打ち分けで選びます。

開くも閉じるも59度一本

フェースはノーメッキで溝のエッジが効いていて、スピン性能がアップ。また、太陽光の販社も軽減

重くて硬いシャフトがポイント

ZOZO選手権の練習日に取材撮影

月刊GD2019年1月号より