【アイアン研究】スピン量は変わらず飛距離7ヤードUP! 藤田寛之のRMX120評価
プロが使うアイアンといえば、軟鉄鍛造のマッスルバックかハーフキャビティ、そんな先入観がプロにもメーカーにもあった。しかし、ドライバー同様、海外ブランドのアイアンの弾道に藤田プロは驚いたという。
理想の弾道は、打感や顔に優先する
「海外ブランドのアイアンが高弾道で飛ぶのはわかっていたけど、スピンまでしっかり入る。ステンレス製ではあるけれど、この性能なら実戦で武器になる。そう思ったんです」
藤田が求めたのは、スピン量はこれまでと変わらず、7ヤード先に行くアイアンだ。
「確かに音や打感は大事です。でも求める弾道が出ないのなら、どっちを優先するかは言うまでもない。フィーリングの部分は必ず慣れてきますから」
RMX 120ドライバーに続き、藤田が実戦投入を試みているRMX 120アイアンは、軟鉄鍛造の020よりひと回り大きく、素材にクロムモリブデン鋼を採用。構造もポケットキャビティと大きく変化させた。
「初速が上がって、高さも今まで以上。結果的に7~8ヤード飛ぶようになりました。球が強いのでアゲンストにも負けない。理想の弾道に限りなく近づいています」
藤田プロの実打データ
飛距離もスピンも求める弾道にかなり近づいた!
番手 | 7番アイアン | |
---|---|---|
モデル | RMX020 | RMX120 |
ヘッド速度 | 37.8m/s | 37.8m/s |
ボール初速 | 52.3m/s | 53.5m/s |
打出角 | 17.3° | 17.9° |
スピン量 | 5747rpm | 6080rpm |
キャリー | 164y | 169y |
トータル | 172y | 176y |
高さ | 29y | 33y |
テストでは若干スピン量が物足りないデータも出るようだが「落下角は同じだし、データも見た目もRMX120のほうが高弾道なので、絶対RMX120のほうが止まるはず」(藤田)
前モデルよりも明らかに高弾道。
相当意見したけど、それに応えてくれました
「こんなに注文つけるプロは他にいないでしょうね。このアイアンも昨年末、最初に打ったときは全然ダメ。そこからいろいろ言った結果、試合で使えるようになったし、商品としても良いものになった。これからもどんどん注文を付けますよ」
慣性モーメントが大きく、寛容性も高い、と藤田。飛距離、高さ、スピン、やさしさ…「RMX120」のようなモデルがアイアンの中心になりつつある。
RMX120アイアン
構造:クロムモリブデン鋼一体鋳造、ポケットキャビティ
ロフト:31度(7番アイアン)