【ギア選びのウソホント】Vol.118「硬いバンカーは得意なのに、軟らかいバンカーは苦手……原因は“バウンス”かも?」
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!
ウェッジを使うシチュエーションはいくつかありますが、必ず使用するのはグリーン周りのガードバンカー。そこでバンカー嫌いのある生徒さんの話をしたいと思います。
その方は日本オープンの開催実績のある名門コースのメンバーです。そのコースは東と西の36ホールあり、東コースのバンカーではミスが少ないのに、西コースではトラブル続きというのです。
ラウンドレッスンを何度も行っているので、彼の傾向はわかっていますが、トラブルになるような腕前ではないのに、なぜなのでしょうか。機会があったので、一緒にそのコースへラウンドに行ったところ、原因がわかりました。
それはバンカーの砂質に違いがあったのです。簡単にいえば、東コースの砂質は締まっているのに対し、西コースのそれは軟らかいのです。彼のウェッジのバウンス角を見ると、かなりローバウンスなので、西コースの軟らかい砂質には合わなかったのです。
そこで「西コースのときはハイバウンスのウェッジにしたほうがいい」とアドバイスしました。
ちなみに、米PGAツアー選手でも、ハワイシリーズからフロリダシリーズに向かうときにウェッジを替えるといいます。その理由はやはり砂質。みなさんも、コースの砂質に合ったバウンスを選ぶことをオススメします。
堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2023年1月3日号より