コロナ禍で期せずしてゴルフブームが再燃し、ゴルフ場は予約でいっぱい。それに伴って会員権市場も活況を呈している。

新型コロナが日本を襲った当初、緊急事態宣言が出され、外出は控え企業はリモートで仕事という異常な日常だった。ゴルフ業界も例にもれず沈滞し、クローズするゴルフ場も現れた。

ところが新型コロナの研究が進むなか、感染の一番の原因は”密”だということになり、それが避けられるアウトドアスポーツの一環としてゴルフが一躍クローズアップされたのだ。若い世代が練習場&ゴルフ場に押し寄せ、ゴルフ場から足が遠のいていた世代も、運動不足解消のためにとカムバック。

昨年の松山英樹のマスターズ優勝、笹生優花の全米女子オープン優勝、稲見萌寧の東京五輪銀メダル獲得といった日本人の活躍などもブームを後押ししたといえるだろう。

プレー回数が増えていくと、コスト面から会員権を意識する人が多くなっていくのは自然の流れ。土日祝日でも安くプレーでき、各種競技に出場できるメリットもある。そして、新たな出会いや繋がりが生まれるクラブライフも魅力のひとつだろう。

「昨年から今年にかけて、関東で会員権相場が平均100万円から160万円へと上がりました。これは大変なことです」（ゴルフダイジェスト社会員権サービス部・田嶋一弘）

またすでに会員権を持っている人はステップアップを考え、購入金額500万円以上の物件も動いているという。千葉県でいえば千葉CC、袖ヶ浦CC、浜野GCなどだ。

法人でもその傾向が目立つ。東京都では東京よみうりCC、桜ケ丘CC、神奈川なら戸塚CC、相模原GCといったところだ。むろん、ここに挙げたコースは高級ゴルフ場ばかりだが、総額50万円未満のコースも活発に動いているという。

初めての”ホームコース”、これを機に考えてみても良いかもしれない。

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月27日号より

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