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ゴルフのプレーが地域貢献になる! 広島県・瀬戸内ゴルフリゾートの取り組みが「いいね」

兵庫県三木市のように、ゴルフを中心とした町づくりを進める自治体がある一方で、ゴルフ場が地元のまちづくり会社と連携し、地域貢献の新しい形態を模索するケースもある。

そのゴルフ場とは広島県の瀬戸内ゴルフリゾート。竹原市と竹原商工会議所の合同出資により設立された「(株)いいね竹原」とコラボして「あなたのgolfプレーが広島を盛り上げるけん」というプロジェクトを立ち上げた。

瀬戸内ゴルフリゾート。瀬戸内海を望む風光明媚なコース(PHOTO/Takanori Miki)

内容はこうだ。同GRでは1Rセルフの平日プレー券を税込8480円(昼食込)で売り出しているが、そのなかには地元産品セットや飲食店で使える商品券代1000円、広島県への寄付金200円も含まれている。つまり、1200円は同GRが負
担するということだ。

商品券は竹原道の駅で売っている土産などに使えるほか、竹原市内での飲食店で3000円以上の会計時に使える仕組み。また、広島県への寄付金は県内の医療体制の確保や地域経済への支援につながるとしている。

コラボした「いいね竹原」は竹原海の駅・道の駅の事務受託や空き家見守り、空き家・空き店舗再生事業などを手がける、文字どおりのまちづくり会社だ。

同プロジェクトを立ち上げた動機を同GRの支配人、林順平氏は次のように語る。「コロナ禍の折、ゴルフ場だけはお客さまも多く一人勝ちの様相があり、少し後ろめたい気持ちでした。それなら地元にちょっとでも貢献したいし、医療関係者に感謝の気持ちも表したいと『いいね竹原』さんにお声がけしたんです」

ゴルフ場経営コンサルタントの菊地英樹氏はこの取り組みについて「この地域貢献は『こんな時期にゴルフやってもいいのかな』という、ゴルファーが感じる後ろめたさの解消につながるのではないでしょうか。テレワークで疲れた心身をほぐすにはゴルフが最適だと思いますよ」

知恵をしぼれば、ゴルフ場の地域貢献、まだ新しい形がありそうだ。

週刊ゴルフダイジェスト2021年2月16日号より