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本格オープン

通称“生駒富士”。夷守岳が見守る本格派「宮崎小林CC」

週刊ゴルフダイジェスト
2021.02.03

名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は夷守岳を望む「宮崎小林CC」をご紹介。

TEXT/Mika Kawano PHOTO/Hiroyuki Okazawa

18番・437Y・パー4
グリーン横にビーチバンカーが待ち受ける距離のあるパー4。17番ティーから18番を見ると池越しに夷守岳が眺められる

地形を生かした造形美と戦略性

宮崎自動車道小林インターを降りて2キロ。走行時間3分で宮崎小林カントリークラブに到着する。霧島連峰を仰ぐ生駒高原に広がる丘陵コースはJ・マイケル・ポーレット設計で93年に開場した。

自然の地形を生かしながら戦略性豊かなコースに仕上げたのは「すべてのゴルファーにフェアなレイアウトがゴルフコースのあるべき姿」をモットーとしたポーレットの手腕によるもの。杉やヒノキでセパレートされたホールは飛距離だけでなくクレバーなマネジメントが要求される。

打ち下ろしの3番、179Yのパー3。グリーンには大きなアンジュレーションがあり、繊細なラインの読みが要求される

ヤマランドという言葉の生みの親、ロバート・トレント・ジョーンズJr.の父・シニア氏から設計のノウハウを学んだ彼のデザインは、対角線(ダイアゴナル)を利用した戦略性が特徴。また池やビーチバンカーを取り入れたアメリカンスタイルの造形美にも定評があり、ここ宮崎小林CCでも18番のグリーン手前の池がビーチバンカーになっている。青い空、緑のフェアウェイ、白砂のビーチのコントラストが美しい。

目の前に聳えるのは霧島連峰のなかでも北東部に位置する夷守岳(ひなもりだけ)。左右対象に裾野を広げる雄姿は生駒富士とも呼ばれ地元の人々に親しまれる。水面に映る逆さ富士ならぬ逆さ岳を眺めながらのプレーも乙なものだ。


宮崎小林CC
18H・6633Y・P72

週刊ゴルフダイジェスト2021年2月2日号より