子供たちも気軽に参加! ヨーロッパで人気拡大中の「6ホール」トーナメント“GolfSixes”とは?
練習場でゴルフを覚えた初心者がコースデビューするのに、いきなり18ホールはちょっと荷が重い。ましてや学校の体育や課外授業でゴルフに触れたという子どもたちにとっては、お金や時間の負担も大きいだろう。
R&Aは英国のゴルフ財団と協力し、「ゴルフ・フォー・オール」というプログラムの一環として、数年前から小中学校でゴルフの授業を実施しているが、最近はそこでゴルフを覚えた子どもたちがチームを作り、6ホールのトーナメント「GolfSixesリーグ」でプレーすることが多いという。
このトーナメントは2018年にはじまり、R&Aによれば、イギリスやアイルランドの386のゴルフクラブで開催され、昨年は5252名の子どもたちが参加したという。
同リーグは6ホールのチーム戦で、二人一組のフォーボール・スクランブル方式。ベストボールでプレーするので、初心者でも組む相手によっては十分に戦える。18ホールと比べ時間もかからず、プレー料金も割引されるし、十分な経験や技術がなくても参加できるとあって、ゴルフの入門に最適ということだ。
「私たちは若い人々がゴルフを始め、ゴルフを続けることをサポートしています。GolfSixesリーグは、年齢や技術を問わず、短時間でも楽しめるスポーツとして人気を集めているし、多くの国々にこのリーグが紹介され始めている」と語るのは、R&Aのフィル・アンダートン氏。
同リーグは、ベルギーやドイツ、オランダ、ポーランド、スペイン、スイスなどにも広がりを見せ、ヨーロッパで流行の兆しを見せている。さらに、試合を開催しているゴルフクラブでは、ジュニアメンバーが35%も増えているという。今夏のイベントには10カ国・約750のゴルフクラブが開催に手を挙げ、8000人以上の参加者が見込まれている。ここから出てきた選手が将来、続々プロゴルファーに名を連ねるかも?
週刊ゴルフダイジェスト2022年8月23・30日合併号より
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