【“奇才”のコースへ】#3 浮島グリーンに枕木バンカー。ピート・ダイ設計の難関コース6選
気温も上がり、いよいよ本格的なゴルフシーズンが到来。落ち着いた雰囲気の林間コースもいいが、たまにはPGAツアーの舞台のような戦略性に富むコースにトライしてみるのも一興。そこで今回は、PGAツアーの舞台も数多く設計している“奇才”と呼ばれる設計家3人が手掛けたコースを紹介。最後はTPCソーグラスなど数多くの名コースを残したピート・ダイのコースをピックアップ。
PHOTO/Hiroaki Yokoyama、Tadashi Anezaki、Seiichiro Matsuoka
ピート・ダイ
1925年オハイオ州アーバナ生まれ。父親が造成に携わった地元のアーバナCCでゴルフを始め、オハイオ州高校選手権で優勝。第二次世界大戦中の1944 年に18歳で陸軍に入隊。除隊後にオーランドのロリングカレッジに入学。その後インディアナに移住し、保険のセールスマンとして働きながら1958 年に州アマで優勝。1957年には全米OPにも出場。30代半ばでコース設計家に転身し、斬新なアイデアで数々の名コースを残した
【主な海外の設計コース】
●TPCソーグラス(米フロリダ州)
「ザ・プレーヤーズ選手権」の開催コース。17番パー3の浮島グリーンが有名
●ウィスリングストレイツ( 米ウィスコンシン州)
1998年オープンの比較的新しいコース。2004、2010、2015年に全米プロを開催
浮島グリーンと枕木バンカーが
トレードマークの“サディスト”
ピート・ダイは世界でもっとも有名な設計家といっても過言ではないだろう。彼の代表作「TPCソーグラス」は17番の浮島グリーンが有名だが、このコースで初めて行われた1982年「ザ・プレーヤーズ選手権」では優勝したジェリー・ペイトが「あまりにもタフなコース」の仕返しに、表彰式でピート・ダイを道連れに池に飛び込んだのは有名なエピソードだ。
ゴルフ5C美唄C(北海道)
東コースは7ホールに池
北海道のフラットな大地に7つの湖を配し、ナチュラルなアンジュレーションを施した戦略性の高いコース。女子ツアー「ゴルフ5レディス」がたびたび開催されている。
ピートダイGC VIPコース(栃木)
P・ダイの名を冠したコース
高低差3メートルのフラットな林間コースだが、戦略的に配置されたウォーターハザードとマウンドが難易度を高めている。14番パー3には名物の浮島グリーンがある。
新・西山荘CC(茨城)
美しいリンクスデザイン
うねりのあるフェアウェイ、池、数々のバンカーはリンクスを彷彿とさせ、ピート・ダイの設計を堪能できる。13番には「ムーンスケープ(月面の風景)」と呼ばれるバンカー群がある。
PGMマリアGL(千葉)
ダイの設計を満喫できる
ピート・ダイが日本で初めて設計したコース。マウンド、深いバンカー、アンジュレーションのあるグリーン……ピンポイントでのマネジメントが必要となる(旧きみさらずGL)。
成田ヒルズCC(千葉)
レベルに応じた楽しさを味わえる
ピート・ダイの造形はそのままに、2013年から1年をかけて5つティーを設け上級者からビギナーまで楽しめるコースに改修。1991年男子ツアー「フィランスロピー」開催。
メイプルポイントGC(山梨)
変化に富んだ18ホール
枕木バンカーやグラスバンカー、池、クリークが巧みに配され、18ホールがそれぞれに特徴的で、何度回っても飽きのこない印象的なコース。「リゾートトラストレディス」開催。
【その他の設計コース】
●ピートダイGCロイヤルC(栃木)
●JGM笠間GC(茨城)
●ワンウェイGC(茨城)
●ミッションヒルズCC(埼玉)
●オリムピックCC(山梨)
●セントレイクスGC(三重)など
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週刊ゴルフダイジェスト2022年4月5日号より