【“奇才”のコースへ】#2 “光と影の魔術師”ロバート・ボン・ヘギーが手掛けた絶景コース4選
気温も上がり、いよいよ本格的なゴルフシーズンが到来。落ち着いた雰囲気の林間コースもいいが、たまにはPGAツアーの舞台のような戦略性に富むコースにトライしてみるのも一興。そこで今回は、PGAツアーの舞台も数多く設計している“奇才”と呼ばれる設計家3人が手掛けたコースを紹介。 2人目は、フランスの「ル・ゴルフナショナル」などの設計で知られる名匠ロバート・ボン・ヘギーのコースを見ていこう。
PHOTO/Hiroaki Yokoyama、Tadashi Anezaki、Seiichiro Matsuoka
ロバート・ボン・ヘギー(1927-2010)
1927年米国イリノイ州シカゴ生まれ。父親はパインハーストの設計家としても知られるドナルド・ロスのシェイパーをしており、若い頃はキャディ、プロショップ、コースメンテナスなどのバイトをしていた。高校を中退してアナポリスの海軍学校に入り、その後インディアナ州のパデュー大学で農業工学を学ぶ。1950年代中ごろにベイヒルやラ・コスタ、ドラルのブルーコースを設計したディック・ウィルソンの設計会社に入社しコース設計を始めた
【主な海外の設計コース】
●ボカリオGC(米フロリダ州)
米LPGAツアーの今季第2戦「ゲインブリッジLPGA」の開催コース
●ル・ゴルフナショナル(フランス)
欧州ツアー「フランスオープン」の舞台で、2018年にはライダーカップも開催
高い戦略性と美しい造形
“光と影の魔術師”
高い戦略性と同時に美しいコースを造ることで知られる“奇才”ロバート・ボン・ヘギー。随所に施されたマウンドは、時間の経過によって刻々とコースの表情を変える。それがボン・ヘギーの真骨頂で「光と影の魔術師」と呼ばれるゆえんだ。2年後のパリ五輪の舞台となるフランスの「ル・ゴルフナショナル」もボン・ヘギーの設計。覚えておいて損はない。
西那須野CC(栃木)
オールベントの難コース
うねりのあるフェアウェイ、ウォーターハザード、リンクス風のブッシュが海外のコースを思わせるエバーグリーンのコース。2021年「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP」開催。
ホウライCC(栃木)
ツアー選手権の舞台になった
広大な敷地を贅沢に使用し、美しい山々と赤松のパノラミックで雄大な景観に戦略性の高い美しいコースが広がる。2000~2002年まで「日本ゴルフツアー選手権」が開催された。
河口湖CC(山梨)
四季折々の自然が感じられる
霊峰富士に抱れた標高1000メートルの樹林帯に広がる美しいコース。富士の雄大な姿を望みながらプレーできる。1979~1982年まで女子ツアー「レディーボーデンカップ」開催。
宇部72CC江畑池C(山口)
造形美が素晴しいコース
池や湿地帯、バンカーを大胆に配置し、ボン・ヘギーらしくマウンドを多用したコースは時間とともに変わりゆく陰影が美しい。2001年に男子ツアー「宇部興産オープン」開催。
【その他のボン・ヘギー設計コース】
●桂ヶ丘CC(茨城)
●身延山CC(山梨)
●有馬ロイヤルGCノーブルC(兵庫)
●隨縁CC西神戸C(兵庫)
●セントラル福岡GC(福岡) など
週刊ゴルフダイジェスト2022年4月5日号より
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