名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、熊本県の「阿蘇やまなみリゾート&GC」をご紹介!

PHOTO／Hiroyuki Okazawa　TEXT／Mika Kawano

OBを気にせず思い切って打てる

熊本・阿蘇の外輪山、標高743メートルの高原に阿蘇やまなみリゾートがある。

周辺の山々の名称を冠した阿蘇、祖母、九重の3コースで構成された27ホールはどこからでも勇壮な山のパノラマを楽しめる絶景コースだ。

吉崎満雄の設計により開場したのは1981年。今年の10月1日に満40周年を迎えるヤマランドは、切り立つ岩峰をいただき神々しい風情を醸す祖母山、くじゅう連山の主峰・久住山など標高1700メートル級の峰々に囲まれ、景色だけでも一見の価値があり、気持ちの良い時間を過ごすことができる。

コース自体は激しいアップダウンのない丘陵地に位置し、樹々でセパレートされた広めのフェアウェイは自然を生かしたナチュラルなアンジュレーションに覆われている。OBがほとんどないため思い切ってショットが打てるのも魅力のひとつ。

そしてなんといっても素晴らしいのがスプリングベント芝を用いたワングリーン。オールシーズン滑らかで最高の仕上がりが来場者を迎えてくれる。

バンカーや池など要所に仕掛けられた罠以外に計算が難しいのが阿蘇を吹く風。ときおり吹き付ける強風が来る者の行く手を阻む。

宿泊施設も充実。大自然を満喫したい方に絶対オススメのデスティネーションだ。

ホテルからコース方向を見る。左の阿蘇コース7番の奥に、左から根子岳、高岳、烏帽子岳、杵島岳の絶景を望むことができる

阿蘇やまなみリゾート&GC
27H・9737Y・P108

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月5日号より