【ヤマランドニッポン】Vol.38 “白根山”に“白根隠し”。山と遊ぶ「草津温泉ゴルフ場」(群馬県)
名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、群馬県の「草津温泉ゴルフ場」をご紹介!
PHOTO/Hiroyuki Okazawa TEXT/Mika Kawano
山々を眺めプレー後は温泉
草津白根連山を望む標高1300メートルの高原に位置する草津温泉ゴルフ場は、白樺など広葉樹で各ホールがセパレートされた丘陵コース。
金子允と廣瀬玉雄が設計を手がけた18ホールは、フロント9が「白根隠し」などの青空に映える峰々に向かって爽快なショットを打ちたくなるストレートなホールが続く。一方バック9はドッグレッグあり、池あり、谷越えありと戦略性の高いホールが並ぶ。
ことにフィニッシングホールの18番パー3はティーイングエリアとグリーンの間に深い谷が鎮座する名物ホール。バックティーでも148ヤードと距離はないものの、視覚的なプレッシャーもあり、的確なクラブ選択が勝負を分ける。気分良くホールアウトするためにも大胆かつ繊細なプレーを心がけたい。
関越自動車道、渋川伊香保インターからは31キロとやや距離があるが、ヤマランドを愛する「ヤマラー」には足を伸ばすだけの価値がある。それほどに山景色は壮観で魅力的だ。
秋の紅葉も素晴らしいがこの季節、青々と繁る樹々の緑と白樺の幹の白、そして深緑の山々と清々しい空のコントラストが美しい。梅雨が明けたら高原の風に吹かれながら爽快なプレーを楽しんでみてはいかがだろう?
草津温泉ゴルフ場
18H・6800Y・P72
週刊ゴルフダイジェスト2021年7月6日号より