藻岩山を望む森と湖のコース「滝のCC」(北海道)
名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、北海道の「滝のCC」をご紹介!
PHOTO/Hiroyuki Okazawa TEXT/Mika Kawano
ツアー開催を前に最高のコンディション
札幌の中心街から車でおよそ30分。アクセス抜群ながら北海道の雄大な自然を満喫できる滝のカントリークラブは東・中・西各9ホールを有するヤマランドだ。
“森と湖”という表現がしっくりくる美しいコースは青々と繁る樹木と効果的に配された池やバンカーが各ホールを彩り戦略性が高い。
上の写真の左奥に見えるのが札幌のシンボル・藻岩山。標高531メートル、山頂からの眺望が素晴らしく夜景は函館山と並び称されるほど。新緑に萌える藻岩山の風情を愛でながらグリーン右手前に迫る池をクリアすれば、心地よい薫風が吹き抜ける。
中コースの5番も面白い。ティーショットで樹齢300年の「臥龍之桂」の真上を狙うパー5は、607ヤード(バックティ)と長く難易度1位。立ちはだかる自然と自分との闘いが勝負の名物ホールだ。
一昨年まで山梨県で開催されていた国内女子ツアーの大東建託・いい部屋ネットレディスが昨年、装いも新たにここ滝のカントリークラブで開催されるはずだったが、コロナの影響で中止。1年待ってようやく7月22日に開幕のベルが鳴る。百花繚乱の熱戦を引き立てるコースにも注目だ。
滝のCC
27H・10185Y・P108
週刊ゴルフダイジェスト2021年5月11・18日合併号より