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「スクランブルゴルフ」のすすめ<後編>「全員が輝ける」「おじさんたちの遠足」大畑大介と谷繁元信が語るスクランブルの魅力

スクランブルゴルフには、元プロ野球選手など、ゴルフ好きアスリートも多数参加している。彼らはなぜスクランブルに魅了されるのか。元ラグビー日本代表の大畑大介と、元プロ野球の谷繁元信に話を聞いた。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara

>>前編はこちら

「みんな輝ける場所がある。ラグビーみたい!」
大畑大介(ラグビー元日本代表)

今年1月に大阪GCで開催されたゴルフダイジェストのスクランブルゴルフに参加しましたが、めちゃめちゃ面白かったです。「大人4人でこんなに盛り上がることがある?」ってくらい盛り上がりました。参加して思ったのは「あ、これ会社の社員研修にもいいんじゃない」ってことです。

1つの目標のもと、チーム全員で、あれこれ考え、励まし合う、助け合う。これって組織の理想の姿に近いんじゃないかな。普通のコンペだとどうしても他人のミスを願ったりしてしまうでしょ(笑)。でも、スクランブルはそれがない。まさしくワンチームなんです。

チームメイトがミスしたからって責める気持ちなんてみじんも湧かない。チームメイトの球の行方も普段のラウンドよりずっと真剣に見るし、その人の調子もしっかり見ます。まさに目配り、気配り、心配り。あと、飛ばす人、狙う人、キープする人、入れる人。戦略練る人、励ます人、ムードメーカー……全部要るし、誰が偉いわけでもない。みんなそれぞれに輝ける場所があるんです。ラグビーみたいだから俺に向いていると思っています。

大阪GCでの予選に挑戦した大畑。1番目に打ってみんなに風の強さや向きを見せた

「スクランブルならではのプレッシャー。嫌いじゃないです」
谷繁元信(元プロ野球選手)

関東ミッドアマチュア選手権や神奈川県アマチュア選手権などの試合にも出ますが、スクランブルの大会も大好きです。ゴルフは個人戦ですが、スクランブルは4人のチームプレーで、いつもとは違った緊張感があります。僕は4人のチームで4番目に打つことが多く「シゲ、頼んだぞ」と託されるのですが、これはなかなかのプレッシャー。3~5メートルのパットが残って、3人が「アレ?」となって外したときの4番目はしびれますよ。みんなが見せてくれたラインを自分が打ち切らなきゃいけませんから。でも、そういうの嫌いじゃないです(笑)。

ゴルフダイジェストのスクランブルには「名球会Aチーム」で参加していて、2年連続で決勝進出。メンバーは野村謙二郎さん、宮本慎也、和田一浩。シードが取れなかったので、今年は予選から参加します。事前に前乗りが必要か、食事はどうするかなどとみんなで相談するのですが、もうそこから楽しいんですよ。おじさんたちの遠足みたいな感覚。一方で試合中はもちろん真剣だし、戦略を練っているしで、ヒリヒリ感もある。両方味わえるのがいいところですね。

今年の全日本大会決勝での「名球会Aチーム」。左から和田、宮本、谷繁、野村

あの名手とチームが組める!
名球会スクランブルに注目!

秋は、各地でスクランブルの大会が開かれており、ゴルフダイジェスト社の「スクランブルゴルフ」も「キャンセル待ち」になっている会場もあるなど、リピーターの多い人気大会だが、初開催大会も。「プロ野球名球会チャリティスクランブル2024」がそれだ。名球会メンバーが10人参加し、名球会メンバー1人と一般ゴルファー3人がチームを組むというもの。

名球会会員の谷繁に展望を聞いた。「もちろん僕も参加します。ほかには古田敦也さん、山本浩二さん、東尾修さん、田中幸雄さん、宮本慎也、上原浩治、松井稼頭央、福留孝介、内川聖一が参加予定。優勝チームは12月に開催される名球会ゴルフ大会に出場できるので、“チーム谷繁”はもちろん勝ちにいきます(笑)。ほかのチームはどうなるでしょうか……“チーム上原”はエンジョイ感が強めになりそうな気もしますが、上原はワイワイ楽しそうにしていて虎視眈々と狙っているところがありますからね。あと(宮本)慎也の“そつのないゴルフ”も注目です。もちろん、名球会の理事長である古田さんのリーダーシップはゴルフでもいかんなく発揮されるので(笑)、お楽しみに」とのこと。

プロ野球名球会
チャリティスクランブル

●開催日/2024年10月11日(金)
●会場/ニュー南総GC(千葉県)
●参加費/1チーム10万5000円
●プレーフィー/1人1万9900円
大会公式ホームページhttps://meikyukai.jp/news/info20240729/

※先着20組60人(3人1組)。優勝チームは名球会ゴルフ参加権、参加賞はブリーフィング×名球会のコラボグッズ

週刊ゴルフダイジェスト2024年4月30日号より