Myゴルフダイジェスト

コロナ後を見据える宮崎県。知事自らゴルフツーリズムをアピール

コロナ禍収束後を見据え、積極的に国内外に誘客プロモーションを展開している県がある。宮崎県だ。

宮崎県では、2月中旬にゴルフツーリズムのPR動画を製作。国内外へ向けインターネット広告を展開し、ゴルフツーリズムをアピールしている。

動画は河野俊輔知事自らが世界中のゴルファーに向けて、最高のゴルフ旅を約束する「おもてなし宣言」から始まり、県内のゴルフ場など関連施設が準備に奮戦する様子を描く。

宮崎県内にはプロトーナメント開催コースが3カ所あり、快適なゴルフ環境があること、また美しい海岸や上質な観光資源に恵まれていること、さらに宮崎牛や出荷日本一を誇る焼酎など飲食の愉しみがバラエティに富んでいること、そしてサービス精神旺盛な県民性などをレポートしている。

コロナ禍のため1年延期となったが、ゴルフ業界でアジア最大の商談会「アジア・ゴルフツーリズム・コンベンション(AGTC)」を誘致し日本初の開催地に選ばれるなど、ゴルフ&観光に熱心なことなどで知られる。

同県の観光経済交流局観光推進課の野田忍氏は「コロナ禍はいつか収束し、インバウンドもいずれ回復するのは間違いありません。今のうちから日本でも有数のゴルフ旅行先として認知度を高めていきたい。おかげさまでコロナ禍でもゴルフ人口は増えています。移動制限解除やGoToトラベル再開後のスタートダッシュにつなげたいのです」

宮崎県は、コロナ禍以前は韓国からのインバウンド客が非常に多く、さぞかし影響を受けていると思いきや「ゴルフがコロナ禍のアクティビティとして人気が高まるなか、県内外のお客さまが想像した以上に多くて、かなりカバーできたと思います」

県としては、直近では国内集客、中長期的には韓国、中国、台湾などアジア圏や、ヨーロッパ、オーストラリアのインバウンド集客を狙う作戦のようだ。

気候よし、コースよし、食事よし! ゴルファーには最高の環境だ(写真はフェニックスCC。PHOTO/Takanori Miki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年4月20日号より