Myゴルフダイジェスト

寒くなったら南半球へ! メルボルンで世界屈指の名コースとワインを愛でる旅

日本の秋から冬にかけて、最高のゴルフシーズンを迎える南半球・オーストラリアには、大自然を生かしたゴルフコースが多数あり、特にメルボルンには格式ある名コースがズラリと揃う。また、ワインの産地としても有名で、ゴルフとワインを楽しむ大人の旅に相応しい街だ。そこで今回は、メルボルンを代表するゴルフコースと、ゴルフ旅の合間にぜひ訪れたいワイナリーをご紹介しよう。

PHOTO/Hiroaki Yokoyama、Visit Victoria

100年以上の歴史を誇る名門揃い
世界最高のゴルフ環境

2023年4月に人口比でシドニーを抜き、オーストラリア最大の都市になったメルボルン。歴史的建造物や緑豊かな公園が数多くあり、ヨーロッパのような街並みが魅力の美しい街だ。

ゴルフコースは、市内から車でわずか30分、地下数十メートルまで砂地となっている「サンドベルト」一帯に点在している。多種多様なバンカー設計が可能で、水捌けもよく芝の管理も容易であることから、「世界最高のゴルフの地のひとつ」ともいわれているエリアだ。

世界的にも有名な「ロイヤルメルボルンゴルフクラブ」も、サンドベルトにあるコースの一つ。100年以上の歴史と伝統を誇る多くのコースは、低く茂った草花と芸術的なデザインのバンカーを配し、美しさと高い戦略性を兼ね備えているのが特徴だ。

世界のゴルファーが憧れるメルボルンのベストコース9

ロイヤルメルボルンGC
18H/6077M/P72(West Course)
18H/6007M/P71(East Course)

ウエストコースは、名匠アリスター・マッケンジーによる設計。多くのバンカーを配し、高い戦略性を誇る世界屈指の名門。ワールドカップやプレジデンツカップ、2023年アジアパシフィックアマチュア選手権の舞台にもなった。

キングストンヒースGC
18H/6373M/P72

設立は1909年。サンドベルトを代表する名門。各ホールには随所にバンカーが配され、飛距離とともにショットの正確性が要求されるコース。

ペニンシュラ キングスウッドカントリーGC
18H/6190M/P72(The North Course)
18H/6225M/P72(The South Course)

4年に渡る大改造を経て、2019年にリニュアルオープン。芸術的なフラッシュバンカーやクリークなど、サンドベルトらしさを感じる36ホール。

ビクトリアGC
18H/6304M/P72

サンドベルトの中心に位置し、1907年に設立された名門。オリジナルの設計を名設計家であるアリスター・マッケンジーが手直ししている。

ザ・ナショナルGC
18H/6313M/P72(Old Course)
18H/6582M/P72(Moonah Course)
18H/6525M/P72(Gunnamatta Course)

モーニントン半島の最南端近くに位置し、大海原の絶景に包まれた3コース54ホールから成る。ムーナコースは、グレッグ・ノーマンが設計。

メトロポリタンGC
18H/6430M/P72

設立は1908年。原生の樹木を生かしたコースは、オーストラリアの自然と造形美が融合。美しく戦略性にも富み、ワールドカップの舞台にもなった。

ハンティングデールGC
18H/6363M/P72

サンドベルトでは最も新しい1941年に設立。世界的な名設計家C・H・アリソンが、オーストラリアで唯一手掛けたコース。

コモンウェルスGC
18H/6262M/P73

1915年に設立。「近代ゴルフ場設計の父」として知られる、ハリー・コルトが監修した。巧みに配置されたバンカーや高速グリーンが特徴。

ムーナ リンクス
18H/6783M/P72(Open Course)
18H/6315M/P72(Legends Course)

モーニントン半島の先端のリゾート内にあるリンクス。オープンコースは全英オープンを5度制した、ピーター・トムソンが設計。近くには温泉施設もあり人気。

世界的トレンド
「冷涼産地」のワインを堪能

ゴルフをしない時間は、メルボルン郊外のワイナリー巡りがお勧め。メルボルン近郊の「ヤラバレー」と「モーニントン半島」は、ワインの世界的なトレンドでもある「冷涼産地」であり、特にヤラバレーは世界有数のワインの産地としても名高い。 

ブドウ品種は、シャルドネやソービニヨン ブラン、ピノ ノワールなど。エレガントで爽やかなスタイル
のワインは、セラードア(試飲などもできる直売所)やワイナリーに併設しているレストランで楽しむことができる。

メルボルンは「美食の街」ともいわれ、食文化も多彩。ムール貝やラムなど地元食材を使ったクリエイ
ティブな料理とのマリアージュをぜひ堪能してほしい。

ヤラバレー&モーニントン半島 絶景&絶品のワイナリー4選

ドメーヌ・シャンドン
エリア:ヤラバレー
フランスのモエ・エ・シャンドン社が国外に作った4つのワイナリーの中のひとつ。シャンパンと同じ製法で作られたスパークリングワインは、絶景に包まれたレストランで味わうことができる。

デ・ボルトリ
エリア:ヤラバレー
90年以上の歴史を誇る国内最大級の家庭経営ワイナリー。高品質なのにリーズナブル、英国王室御用達ワイナリーとしても有名。自家製チーズ熟成室を併設し、ワインとのマリアージュも楽しめる。

モンタルト
エリア:モーニントン半島
ブドウ畑やオリーブ畑だけでなく、敷地内にアート作品が展示されモダンアートを鑑賞しながら散策も楽しめるワイナリー。家庭菜園で収穫された食材を使った、五感で楽しめる料理の数々も好評。

パリンガ・エステート
エリア:モーニントン半島
モーニントン半島にひっそり佇むワイナリー。シャルドネとピノ・ノワールが有名。数々のグルメ賞を受賞しているレストランでは、見た目も美しいモダンヨーロッパ料理も堪能できる。