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ドローンによる芝草管理や軽食の配送も! 栃木県のゴルフ場でローカル5Gを活用した実証実験スタート

DX(デジタル変革)が加速するなか、ゴルフ場でも5Gを活用したコース運営の効率化、プレーヤーへの新たなサービス実現のための実証実験が始まった。

実験が行われるのは栃木県にある栃木ヶ丘GC。総務省による「課題解決型ローカル5Gなどの実現に向けた開発実証」の選定を受けて実施されるもので、この実証実験には10数社の企業団体も協力している。

今回の実験では、まず同GCに専用アンテナを配置してローカル5Gのネットワークを構築する。次にドローン飛行や4Kカメラで撮影した画像データなどの伝送に活用し、ゴルフ場の業務効率化や、利用客に新たなサービスが提供できるかを探る。

この実験結果をもとにローカル5Gを活用した製品やサービスの商品開発に生かすという。

実験の具体的内容としては、ドローンと4Kカメラを駆使し、毎朝特定ホールの芝の成長度合いや散水の効果、害虫、雑草の有無などを撮影し、コース管理に役立てようというものだ。

また撮影したデータを画像処理することで土壌の温度管理も可能というから、省力化に貢献することは確実。なぜならコース管理者が各ホールを巡回しなくても、遠隔操作でコースの状況を把握、対処できるので、作業負担や時間の軽減・短縮につながるからだ。

また、ドローンの利用にはラウンド中のプレーヤーに軽食・飲料を配送するサービスも。さらに、プレーヤーの帽子にウェアラブルカメラを取り付け、ラウンド中のプレー動画を撮影し、リアルタイムでレッスンプロの助言を受けられる実証実験も予定している。

「人手不足は当社のみならずゴルフ業界の課題です。ドローンを使って解消に役立てば業界にとっても嬉しいことです」(同GC総務部財務部長・鈴木晋氏)

ただドローン飛行時の音、飲食を配送する際の梱包や商品への気温の影響など課題はあるというが、これらのIT技術を駆使した新たなサービス創出の挑戦に期待したい。

週刊ゴルフダイジェスト2023年1月3日号より