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【只今コージ中!】Vol.97 世紀の名車の大革命!新型「クラウン クロスオーバー」

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第97回はトヨタ「クラウン クロスオーバー」の実力をチェック!

PHOTO/Takaaki Miura MODEL/Mirai Takeuchi(GOLULU) THANKS/加茂ゴルフ倶楽部

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

突如ゴルフドライブ業界に半世紀以上ぶりのトンデモニュースが舞い込んできました。新型クラウン大革命! 永遠のド定番ゴルフドライブカーの新型が、16代目の67年ぶりに大変身したのです。それこそが新型クラウンクロスオーバー!

変貌は多岐にわたっており、そもそも4ドアセダンやステーションワゴンぐらいしかなかったボディが史上初めてクロスオーバーSUV化。もっとも今後約1年半でスポーツSUV、セダン、エステートと残り3タイプも追加されるのですが、第一弾のクロスオーバーがまず衝撃的。

現行15代目クラウンに比べ、20㎜長く、40㎜広く、85㎜高い衝撃の背高SUVボディ。今までのクラウン=セダンのイメージからかけ離れており、フロントグリルには王冠マーク、リアエンブレムにはCROWNのロゴこそ入ってますが、ぶっちゃけ別のクルマのようです。


ただし「イメージと違う」、全長4.93m×全幅1.84mで「少々デカい」ことさえ除けばいいこと尽くめ。好き嫌いこそありますが予想以上にカッコいい。伝統に引きずられず、宇宙船のごとき流線形フォルムとモダンな水平グリルを採用。それでいて新色2トーンカラーは京都も似合う和の色合いでエレガント。

骨格的には伝統のエンジン縦置きFRレイアウトをやめたことも注目で、代わりに一般的なFFレイアウトを採用。同時にリアモーターを配して全車電動4駆化、4輪操舵システムも付け、新時代の4輪駆動の走り味を得ているのです。

かつてのFR車的なヴィヴィッドなステアリングフィールと4輪駆動ならではの安定感を両立させ、街中ではしっとり、高速では超安定。走りは気持ちいいです。

同時にFF化によってリアシートの居住性は確実に上がり、身長176㎝の小沢が座ってヒザ前にコブシ2つ以上が入るほど。SUV化によりドライバー視点も上がり、今までにない見晴らしも。

オマケに従来の2.5Lハイブリッドと新しい2.4Lターボハイブリッドが選べ、前者は今まで以上に燃費が良く、後者は今まで以上にパワフルかつダイレクト。

唯一ゴルフファンにとって重大な懸念が。今回新クラウンはグローバル展開することもあってか、キャディバッグの積載は3本。オールドファンの叫びが聞こえてきそうですがこれまた時代。アナタはこの新型、アリですか?ナシですか?

(左)ラゲッジ下段にはクラウンらしく手前真横積みができ、2本の平置きが可能。ただし、SUV化で上部が絞られ、上段には1本のみ/(右上)安心感が得られる包み込むような形状はそのままに、上品かつシンプルな佇まいに/(右下)トヨタの次世代プラットフォーム「TNGA」を採用し、いままでのクラウンとはまったく異なるフォルム


トヨタ

クラウン クロスオーバー
G Advanced・Leather Package

全長×全幅×全高/4930×1840×1540mm
メーカー希望小売価格/570万円~

週刊ゴルフダイジェスト2023年1月3日号より