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【只今コージ中!】Vol.95 メルセデス・ベンツの超本気EV「EQS」

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第95回はメルセデス・ベンツ「EQS」の実力をチェック!

PHOTO/Hirohiko Mochizuki THANKS/加茂GC

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

世界最高のゴルフドライブがしたい、ついでに銀座の高級クラブのお姉さんをゴルフデートで喜ばせ、よしんば口説きたいと思ったらこれで行くっきゃありません。世界のメルセデス・ベンツが本気でイチから開発したラージバッテリーEVのEQSです。同じメルセデスの高級セダンSクラスはもちろんロールスロイス、ベントレーをも上回る快適性と威厳、デジタル性まで備えているのです。

最大のキモはメルセデスEVのEQシリーズ初の電気自動車専用プラットフォームを使っていること。今まではエンジン車ベースでスペースや快適性、先進性で足りない部分がありました。しかしこれはすべてEV専用に作られています。

ボディは全長5.2mとトンデモなくデカく、室内に大人4人がゆったり座れ、メルセデスらしい威厳とスマートな空力性能を両立。さらなるキモは最大級の107.8kWhの大容量リチウムイオン電池で、標準仕様のEQS450+で、WLTCモードで700kmも走れます。これは日本で売られているEVで最長です。


なにより走りの質はSクラス同等かそれ以上! 333psのリアモーターを備え、超静かにスムーズに走れるだけでなく乗り心地が極上。空力の良さから風切り音はほぼ感じられず異様な静かさ。

さらに凄いのはハイテクかつセクシーささえ漂うインテリア。まさに銀座のクラブ顔負け! 滑らかな本革シートや上質素材で覆われたコクピットは勿論、3枚の高精細ディスプレイを幅141cmの超特大ガラスで覆ったMBUXハイパースクリーンが凄い。動画を映したとたん、車内は極上のシアターに。この演出に喜ばない女性はいないでしょう。これを味わうためにEQSに乗る人もいるはず。

現実の航続距離も凄い。700kmという額面はともかく、なんと東京から千葉の遠めに着いた時点で残り航続距離は500kmありました。どんなにEVが快適でも走行途中での電気切れだけは勘弁。EQSにはその心配はありません。ちなみに荷室容量610Lと広いのですが横が狭くキャディバッグを4本積載するのに1Wを抜く必要があるのが唯一の難点。

とはいえとにかくこれほど快適に、速く、ゆったりとなおかつデジタル演出付きで走れるクルマは他にありません。どのような女性、ゴルファーにも絶対にウケる! と言っていいでしょう。

(左)荷室容量は610Lと広いが、横幅が足りず、キャディバッグ4本積載には1Wを抜く必要がある。2本はラクラク積載可能!/(右上)メルセデス初となるEV専用設計。ボンネット部が短いのはエンジンがないから/(右下)流麗なボディラインはサルーンを想起させる


メルセデス・ベンツ

EQS

全長×全幅×全高/5225×1925×1520mm
メーカー希望小売価格/1578万円 ~

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月6日号より