「空振りは 人がふり向く 音がする」第2回ゴルフ川柳コンクール優秀作品を振り返る
週刊ゴルフダイジェストの恒例企画「ゴルフ川柳コンクール」第4回の応募がまもなく締切を迎えます。もう寄稿はしていただけましたでしょうか? 今回は、2019年の第2回応募作品の中から、優秀作品をピックアップ。思わずうなる「あるあるネタ」が満載です!
ドライバー 飛距離プラマイ 100ヤード
(あらかんさん・62歳)
カートに跳ねて250Y飛ぶ時もあれば、100Yしか飛ばないときもある。
前の組 コースにいるのは カートだけ
(なんちゃんさん・44歳)
笑ってますが、自分の組も後ろから見ると……。
ドラコンの 旗を抜いたら 社長の名
(ピカピカの3鉄さん・29歳)
喜びは、胸にしまって、差し戻す……。
カッパ買い 備えたラウンド 晴ばかり
(エビス大分さん・52歳)
せっかく奮発して高いカッパ買ったのに……!
耳描いた ボールよ真っすぐ 飛んでいけ
(先発完投さん・65歳)
ボールにたとえ耳があっても、きっと聞く耳はもってくれません。
新ルール 読んでわかった 旧ルール
(いつかは二桁さん・52歳)
ここが変わった、と言われても、そもそも変わる前のルールを知らない。
大晦日 ゴルフの帰り 松葉杖
(健康第一さん・48歳)
実話だそうです……。
入賞作品
第2回の応募総数は2408点。その中から、審査委員長・林家正蔵師匠が選んだ優秀作品は? 師匠のコメントとともに見ていこう。
最優秀賞
空振りは 人がふり向く 音がする
(大野究さん・62歳)
「これは深いと思います。空振りの音って、素振りとは決して違う音なんですよね。ティショットはもちろんですが、2打目以降でも“その音”がすると、みんなハッとする。その後の微妙な沈黙……。で、問題は空振りのあと。その人がどんなリアクションをとるかに、人間性が出るんですよ。しれーっと『素振り、素振り』みたいな雰囲気をだ出す人もいるし、『見たなー』とか言って笑いに変えちゃう人もいる。空振りには人としての技量が出るんです」(林家正蔵・以下同)
優秀賞
ピン立てて パットするけど パッとせず
(西村明さん・65歳)
「これはお上手! 自虐的な面白さもあるし、5・7・5の初めの文字が「ピ・パ・ピ」となっていて語感もいい」
佳作
本命と 言われ続けて 早や10年
(Toshさん・68歳)
「まさに私のこと。月刊ゴルフダイジェストで連載させていただいたり、ゴルフショップのCMに出させていただいたりしていたので、『上手いんでしょ?』と過剰な期待をいただくんですよ。私の場合は早や20年かな」
フロントで 名前がないよ 日が違う
(あさりさん・61歳)
「実は似たような経験があります。日にちを1週間間違えていて。朝、寝ていたら電話がかかってきて。『ええっ、来週の水曜じゃないの!?』っていうね。そんな日に限って天気がよくてねえ……」
パー5 先が長くて みじん切り
(サクラさん・59歳)
「みじん切りときたか。これはいいですね。普段からキッチンに立っている女性ならではの発想じゃないですか」
特別賞
朝だ ゴルフだ 幸福(しあわせ)だ
(金子常雄さん・59歳)
「これ、いただきです! 5・7・5でもなんでもないんですけど、なんでしょう。これぞゴルフの神髄みたいな感じがするのは。すごくわかるんです。朝起きて天気がいい。今日はゴルフだ。最高だ! ですよね」
まだ応募していない方も、すでに応募した人も、思いつくままにどしどしご応募ください!
応募締切:2021年2月5日(金)