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【ゴルフ初物語】Vol.101「世界ヒッコリーオープン」2018年に初出場の日本チームが優勝! いったいどんな大会?

100年以上前のスペックで作られたヒッコリーシャフトのクラブを使い、当時のファッションに身を包んで楽しむ「ヒッコリーゴルフ」。日本でも徐々に人気が出ているが、世界大会も開かれている。

2018年大会で優勝した日本代表チーム。右から高澤邦彦さん、若松吉己さん、福本勝幸さん

衝動買いで手にしたヒッコリークラブで世界一に!

世界ヒッコリーオープンの起源は2005年に遡り、7月11日に参加者36名により9ホールで競われたのが始まりとされている。以来、18ホールになったり、数日かけて行われるようになったりと、年々スケールがアップし、世界中からゴルファーが参加するようになる。2014年大会には全英オープンとマスターズを制し、世界ゴルフ殿堂入りを果たしているサンディ・ライルも参加し優勝している。

日本でも2018年4月27日に日本初のゴルフ場、神戸GCで第1回ジャパンヒッコリーオープンが開かれた。これは世界大会へ出場する日本代表選考会も兼ねていて、これに出場していたのが、その年の2月に軽井沢のショップで偶然ヒッコリークラブを見つけ、衝動買いしてしまった高澤邦彦さん。そして、ここで高澤さんと出会ったのが若松吉己さん。このふたりに福本勝幸さんを加えた3人が、10月に行われる世界ヒッコリーオープンに日本代表として初参戦することになった。

この世界大会には14カ国から122名のゴルファーが参加。ベストボールで行われるチーム戦は10月16日にラフネスニューGCで行われた。大会形式は各ホールのスコアをポイントに換算して競われるステーブルフォード方式。すると、なんと初出場の日本チームが55ポイントを獲得し優勝。こうなると勝ち逃げは許されない。翌年もディフェンディングチャンピオンとして参加した3人。前年と大会フォーマットが変更され、1チーム4人で競われることになったため、イングランド出身のジェイミー・ホワイト氏が加わった。結果は28チームとの混戦を制してチーム戦2連覇。20年、21年は大会中止となっていたが、今年3年ぶりに開催される。

世界ヒッコリーオープンは今年3年ぶりにスコットランドで10月9日~13日に開催される。チーム戦は10月10日にフォートローズ&ローズマーキーGCで行われる

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月4日号より