【只今コージ中!】Vol.88 ハイテク化&高コスパ化した「ゴルフ」の弟分! フォルクスワーゲン「ポロ」
ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第88回はフォルクスワーゲン「ポロ」の実力をチェック!
PHOTO/Hirohiko Mochizuki MODEL/Mirai Takeuchi(GOLULU) THANKS/加茂GC
ネコも杓子もデジタル&IoT化が進む昨今。ドイツを代表するコンパクトカー、VWポロもいよいよいまどきブラッシュアップ! 大幅に刷新して登場しました。それが“新デジタルポロ”と言うべき、今回4年ぶりにビッグマイナーチェンジした新型6代目VWポロです。
昨年、ポロのアニキ分で世界的ベストセラーカーのゴルフの新型8代目が登場。内外装一新と同時にデジタル化を果たしました。対向車を把握してライトの照射方向をコントロールするマトリックスヘッドライトの「IQライト」やメーターがナビ画面になる「デジタルコクピットプロ」、タッチ画面で操作するスマホ感覚インフォテインメントの「ディスカバープロ」などを装備。マイルドハイブリッド化とデジタル化も進んだのです。
ポロはフルモデルチェンジではないので外観は前後バンパー周りの改良のみ。しかし内装のデジタル化は凄い。ゴルフより50万円ほどリーズナブルなポロですが、デジタル化においてはほぼ同等です。
ライト類は全車LEDヘッドライトが装備され、上位グレード2種にIQライトが装備されます。10.25インチのデジタルコックピットプロや、スイッチ1つで高速での追従クルーズコントロールやステアリングを握っていればレーンキープが可能なトラベルアシスト機能も上位グレード3種に標準装備。唯一、ハイテクインフォテインメントのディスカバープロのみがパッケージオプションで追加料金が掛かりますが、あとはほとんどのグレードに付きます。新型ポロは250万円台から購入でき、人気装備がほぼ付いているTSIスタイルでも320万円台。
ボディサイズはゴルフよりひと回り小さい全長4m強。一見小さく思えますが、リアシートには大人3人が普通に座れますし、ラゲッジ容量も351リッターと適度。欧州車の常で横幅が狭く、通常の状態ではキャディバッグは積めませんが、リアシートを倒せば2~3コは楽勝。見た目以上に使えます。
パワートレインは今回1リッター直3ターボ一種類に絞られ、モード燃費が17.1㎞/Lに上がると同時に最大トルクの発生領域が拡大。発進時の力強さが増しました。ハデではありませんが高効率かつスマート! 賢い貴方にオススメの上質デジタルゴルフデートカーなのです。
(左)ラゲッジ容量はコンパクトカーとしては大きめの351Lだが、横幅が狭いためキャディバッグを積むときはリアシートを倒そう/(右上)Rラインは専用のファブリックシートとドアシルプレートの採用でスポーティな印象を強める/(右下)ウィンカーの光が流れるように点滅するダイナミックターンインジケーターを装備
フォルクスワーゲン
ポロ TSI Rライン
全長×全幅×全高/4085×1750×1450mm
メーカー希望小売価格/329万9000円~
週刊ゴルフダイジェスト2022年8月23・30日合併号より