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【ゴルフに運はつきもの。】Vol.18「今年の目標は3ツアーズで女子プロのみなさんと再び回ることです!」

最強のサラリーマンとしてアマチュア時代に輝かしい成績を収め、49歳でプロ転向した“中年の星”こと田村尚之プロ。群雄割拠のシニア界で気を吐く異色プロが、自身のゴルフについて、そしてシニアツアーの裏側について語る。

いよいよ2022年がスタートしましたね。今年はどんな年になりますかねぇ。

昨年はコロナ禍とはいえ、空前のゴルフブームでしたね。松山英樹選手のマスターズ優勝や、笹生優花選手の全米女子オープン優勝も追い風になりましたね。とくに若い方々にゴルフが浸透したことはうれしい限りです。

そんな中、私自身もよいシーズンでした。8月のファンケルクラシックでは5年ぶりの優勝を飾ることができましたし、賞金ランキングは自己ベストタイの4位でフィニッシュ。また、パーオン率も2度目の1位となりました。まあ平均パット数は33位と、相変わらず入りませんが。

そしてシーズン終了後にはご褒美が……。そうです、「3ツアーズ」にPGAシニアチームの一員として3度目の出場を果たしました。いや~、やっぱりお祭りはええですわ。制限ありとはいえ、ギャラリーにも入っていただきましたし。


まず午前中のベストボール方式では3組目のトリで、清水洋一選手とのペアで、JGTOの星野陸也&金谷拓実ペアとJLPGAの稲見萌寧&西村優菜ペアとの対戦。

午後からのオルタネート方式では、2組目で井戸木鴻樹選手とのペアで、星野陸也&稲森佑貴ペアと原英莉花&西村優菜ペアとの対戦でした。これまたいい組み合わせ、相手にとって不足なしですわ。

試合は真剣勝負、でもラウンド中は和気あいあいなんです。星野選手や稲森選手を見ては上手くなってるなぁと感心し、嬉しかったのは自分と同郷の金谷選手が大きく成長していたこと。彼と会ったのは3年ぶりくらい、もともとボールを打つ技術に関しては申し分なかったけど、人間として大きく成長していましたね。人間力が素晴らしい、あれなら世界に出ても大丈夫でしょう。ラウンド中、「子供の頃、田村さんの所属先のダイクレさんのスイミングスクールに通ってたんです」と星野選手に説明してました。

そしてお待ちかねの女子プロ編です。いや~、本当に楽しかったなあ。まずは西村優菜ちゃん、本当に可愛いのひと言です。間違いなく、クラスでいちばんの超可愛い女子高生って感じ。何を打ってもスウィングリズムが一定で、全然曲がらない。ボールをとらえる技術が抜群。アマチュアの方にいちばん参考になるスウィングです。

それから稲見萌寧ちゃん。さすが賞金女王ですね。ショットはもちろん、パッティングのうまさには驚きました。クロスハンドで流れるようなストローク、それでいてまったく緩みがないという。ほとんどのパットが入りそう、という感じで……。ほんと、参りました。そして英莉花様。いや~、ほんとカッコいいのよ。1番ホールの彼女のドライバーショットを見た瞬間に、自分とペアを組んでた井戸木さんが「タム~、俺らより全然ヘッドスピードが速いやないか!?」って(笑)。

一緒にラウンドしてわかったけど、彼女、本当に性格がよくてね。6ホール目のパー5で、私が70ヤードほどの3打目を砲台グリーンに低く出して止めたんですね。そしたら彼女が近寄ってきて「田村さん、いまのどうやって打ったんですか?」と、まさに2人だけの空間! 内心「あとでゆっくり 」って言いたかったけど、それはのみ込んで、右手の使い方だけちょっと話したりしてね(笑)

田村尚之

1964年6月24日生まれ。「日本ミッドアマ」2連覇、「日本アマ」2位などを経て49歳でプロへ転向。2016年「富士フイルムシニア」でツアー初優勝

月刊ゴルフダイジェスト2022年3月号より