【ゴルフはつづくよどこまでも】Vol.245「シニアオープンの会場も素晴らしいコンディションでした」
奥田靖己「ゴルフはつづくよどこまでも」
高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今週もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。
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- 高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今週もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。 PHOTO/Hiroyuki Okazawa >>前回のお話はこちら SONY日本女子プロゴルフ選手権は、金澤志奈さんが桑木志帆さんとのプレーオフを1ホール目で決着つけて優勝しました。初優勝がこのメジャーやったと……
日本シニアオープンが先週、終わりました。私も出場しましたが、なかなか調子が上がらず予選落ちとなりました。
大会前に話題となっていた巨人軍の元監督の原辰徳さんは、試合会場の相模原がホームコースで過去にクラチャンを獲った人ですが、残念ながら予選は通れんかったですね。
原さんとは、これまで一緒にラウンドをしたことはありませんが、何度か前後の組で回ったことはあって、よう飛びます。やっぱり野球人は体が強いですからね。前で回っておるのを見ていたら、男子のシニアプロよりドライバーは飛んでましたから。
まあでも、いくら体が強くて飛ぶというても、ゴルフはちょっと繊細な部分があるから、プロの試合のメジャーでの設定となると、またちょっと勝手が違ったんかもしれません。
先週、日本女子プロ選手権が開催された大洗GCの話をしましたが、今回のシニアオープンの相模原GCもメジャー大会にふさわしい舞台でした。
相模原は2007年に日本オープンをやったときに回ったことはありますが、今回はそれ以来のラウンド。正直あまり印象には残っていなかったんです。
関東の霞ヶ関とか相模原とか名門と言われるコースは、松の木でセパレートされたホールなんかが多くて、何か同じような印象になってしまう部分もあるんですよ。
それが今回プレーして、素晴らしいコースレイアウトで、フェアウェイもかなり管理が難しい天候のなか、時間をかけて手入れをして仕上げられておりました。
グリーンの仕上がりもよかったですね。先週も言いましたが、グリーンキーパーの頑張りを選手としてビンビン感じました。
優勝はサマヌーン・スリロット選手、4位はプラヤド・マークセン選手で共にタイ人選手です。彼らは世界中のいろんな難しいコースで経験を積んでるだけあって、ゴルフ力のレベルの高さを感じさせ、難しいメジャーのセッティングになれば特に力を発揮します。
タイは整備されたリゾートコースばかりやなく、難しい過酷な環境下でのコースも多く、そういうところのほうが強いプレーヤーを育てるんです。
しかしまた、メジャー大会から力をもらった気がしました!

「息子がキャディをしてくれて、成績以上に楽しいラウンドになりました」

奥田靖己
おくだせいき。1960年、大阪生まれ。93年日本オープンなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂び、温故知新を追求する
週刊ゴルフダイジェスト2025年10月14日号より


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