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【ゴルフせんとや生まれけむ】和田一浩<後編>楽しみにしていた超名門でのラウンド。でも行ってみると…

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き元プロ野球選手の和田一浩氏。

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  • ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、元プロ野球選手の和田一浩氏。 ゴルフでは100の壁があって、それをクリアすると今度は90、80と次々に越えなくてはならないカベが現れて苦労しますよね。僕の場合はプロの世界に入って本格的にゴルフをやるようになってから80まではスムーズに越えて……

長いことゴルフをやっているといろいろなことがありますよね、いいことも悪いことも。僕の場合、こんなことがありました。ある時、知り合いの方が霞ヶ関CCに誘ってくださったんです。ゴルファーなら一度は回ってみたいと思うあの霞ヶ関ですよ。もう何日も前からワクワクして当日は早めにコースに到着しました。

でも、フロントで出された用紙には番号と名前だけで住所を書くところがなかったんです。その時点でおかしいなと思ったんですが、その日はメンバーオンリーの日で、番号は会員番号を書く欄だった。実は知り合いが予約してくれていたのは翌月、要は僕が日にちを1カ月間違っていたんです。その日はすごすごと帰りました(笑)。1カ月後に無事に霞ヶ関を回れましたが、やっぱり景色が違う。名門の雰囲気というか風格があって入り口から圧倒されますよね。さすがは霞ヶ関だと思いましたよ。 


全国いろいろなコースを回りましたが、霞ヶ関以外で印象に残っているのは中日にいたこともあってよくお世話になっていた、ここも名門の三好CCですね。OBはないんですけど距離が長いので力んでしまうからか、ティーショットがすごく難しいのとグリーンのアンジュレーションも複雑で、どっちに曲がるか何回行ってもわからない厄介なところがありますね。ここで黒ティーから70台で回るのは大変ですよ。

プロ野球OBゴルフ選手権の舞台、三重県の三甲GC榊原温泉コースも頭を使っていろいろなクラブを使わないとスコアが出ない戦略的で面白いコースです。やりがいがありますが、すごく上手な人でも一歩間違えると100を打ってしまう。油断できないコースでもありますね。

あと、僕は今、東京五日市CCのメンバーになっています。ここは何歳からでも会員になれるので中学1年生になる長女も入っています。女の子は野球でプロになるというのは現実的ではないですが、ゴルフならプロになれると僕が勧め、小学校に上がってからゴルフを始め、今ではあちこちの大会に参加して頑張っています。親の僕が言うのもあれですけど、一生懸命やっていて、なかなかいいセン行っているみたいなので(笑)、将来がとても楽しみ。

いつか彼女がプロになったら試合でキャディを務めたいというのが、エージシュートを出すことと、80歳になってもゴルフを続けることと並んで、これから先叶えたいなと思っている僕の夢の1つでもあるんですよ。

そうそう、もう1つ大事なことを言っておかなくては。僕はゴルフダイジェストさんが主催している「スクランブル選手権」に名球会Aチームとして谷繁元信さん、宮本慎也さん、野村謙二郎さんと参加しています。4人でベストボールを打ってスコアを競う大会ですが、程よい緊張感もあってこれがもう楽しくて楽しくてすっかりハマっています。去年は4人の息がぴったり合って全国大会で見事2位になったので、今年はシードで予選なし。決勝は来年1月、宮崎のフェニックスCCで行われる予定ですが、今年はガチで優勝を狙いたいと今からアツくなっているんですよ。

和田 一浩

わだ・かずひろ。1972年岐阜市生まれ。東北福祉大、神戸製鋼を経て97年西武に入団。首位打者、ベストナインなどのタイトルを獲得。08年中日に移籍、15年、史上最年長の42歳11カ月で通算2000本安打を達成。引退後はコーチを経て現在は解説者として活躍中。愛称はベンちゃん。ベストスコア71

週刊ゴルフダイジェスト2025年8月19・26日合併号より