Myゴルフダイジェスト

会員登録
  • ホーム
  • 週刊GD
  • 【ゴルフせんとや生まれけむ】新田純一<後編>「ゴルフコースでプロポーズしました」

【ゴルフせんとや生まれけむ】新田純一<後編>「ゴルフコースでプロポーズしました」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き俳優の新田純一氏。

>>前回のお話はこちら

  • ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、俳優の新田純一氏。 ボクがゴルフを始めたのは20代前半のときでした。父親(トランペット奏者のビン筒井さん)がゴルフ好きで、練習に付いていって7番アイアンを打ったのが最初ですね。初ラウンドも父親と行ったことは覚えています。父親と、父親の兄弟と……

ゴルフ場での一番の思い出といえば、ボクの還暦を祝うゴルフコンペの表彰式で妻にプロポーズしたことです。妻は八代亜紀さんの専属ヘアメイクを長年担当していた女性で、ボクが八代さんと共演したときに知り合ったのですが、お互いに離婚経験があり、子どももいたので事実婚を選択していました。夫婦同然の生活を約20年続けていたのですが、ボクが病院に運ばれたり、手術を受けたりするときに身内じゃないと入れなかったりするじゃないですか。なので「還暦と同時に入籍しませんか」というプロポーズをコンペ参加者100人以上の前でさせていただきました。それが23年5月のことですから、まだ結婚して1年ちょっとの新婚ホヤホヤです(笑)。 

コンペ当日はあいにくの雨で、ボクの時代劇の大恩人である里見浩太朗さんはコンペに参加できなかったのですが、表彰式のためだけにわざわざ千葉のゴルフ場まで来てくれたんですよ。里見さんは24年11月に88歳の誕生日を迎えましたが、今でも週2回、元気にゴルフをされています。 


ボクのところにもたまに連絡が来て、「純一、あさって空いているか?」とけっこう急な誘いなのですが、「里見さんの誘いを断るわけにはいきません」、「よし、行こう」と里見さんのホームコースに馳せ参じます。すると里見さんから紹介されたお友達が86歳で、後輩が80歳ですから、61歳のボクなんてはな垂れ小僧なんですよ(笑)。 

ボクは18年の叙々苑カップでベストスコアの82を出し、次の目標は70台と思っていたのですが、ちょうどコロナ禍の真っ最中にプライベートで回っていたら、ドライバーがかなりのナイスショットをした瞬間に、「ブチッ」と音がしたんですよ。慌てて病院に行ったら、右腕の上腕二頭筋につながっている腱が切れて腕の中で丸まっているというのです。

でも、整形外科の先生によると、「プロゴルファーだったら手術をしないとダメだけど、遊びでゴルフをする程度だったら別に支障はないから大丈夫だよ」とのこと。「手術が絶対に成功するとは限らないし、成功しても腕が上がらなくなっちゃうかもしれない。だったらメスは入れないほうがいいんじゃないか」という診断でした。そこから腱が切れて丸まった状態のままゴルフを続けています(笑)。

先生の言ったとおり普段のプレーには支障はありませんが、腕に力が入って変な打ち方をすると、痛くなることがあるんですよね。それを何とかしたいと思っていたところ、この前一緒に回ったプロが絶好のアドバイスをくれました。「グリッププレッシャーが強すぎますよ」「もっとユルユルでいいですよ」とのこと。「こんな感じで振ってください」と手本を示してくれ、それを徹底的に繰り返していたら、何となくコツがわかってきました。 

今まではボールに向かってがむしゃらに振り下ろしていたのが、ヘッドが真下にストンと落ちるようになり、そこからボールを払うだけなので筋肉痛になりません。球筋もだいぶ変わってきましたし、力みの取れたニュースウィングで70台を出したいですね。

新田 純一

1963年生まれ、東京都出身。82年にアイドル歌手としてデビュー。その後、21歳で俳優に転身。時代劇を中心にドラマや舞台で活躍。16年頃から健康的に断食を行うファスティングを本格的に始め、現在はファスティングマイスター学院の顧問を務めている

週刊ゴルフダイジェスト2025年2月11日号より