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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.154「あなたのパットは跳ねる? 転がる? 動画でチェック」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

アンケートをとると、ほぼ半々に分かれる質問がある。次に生まれ変わるなら男 or 女? 好きなのはカレー or ラーメン? 遊びに行くなら海 or 山?……などなど。そこにボクが加えたいのが「パットはラインを消して打つ or ラインに乗せる?」という質問である。

さて、あなたはどっち? 慎堂調べによると、ちょうど半々に分かれる。

ショートパットはラインを消すように強めに打て、っていうレッスン記事もあるけど、ボク的には「ラインを消す」or「ラインに乗せる」は、強弱の問題ではなく、使っているパターの種類や球の位置を含めた打ち方に起因すると思っている。

同じような強さで打っても、打った瞬間球が転がる人と、打った瞬間球がキャリーする(跳ねる)人がいるってこと。ほら、同じところから打っているのに、やたらと曲がる人と、ぜんぜん曲がらない人がいるでしょ。それは、転がる打ち方とキャリーする打ち方の差なんだと思う。

自分がどっちかわからない、という人は、ストロークの動画を撮るべし。ヘッドにクローズアップしてスロー再生するとよ~くわかるよ。注目はボールマーク。転がる打ち方は、打った瞬間ボールマークが順回転する。一方、キャリーする打ち方は打った瞬間ボールマークが真っすぐ動く。

で、冒頭の質問だけど……すべての質問には正解がない。パットも然りだ。どっちがいいとか悪いとかはない。ただし、イメージ的にラインを消して打ちたいのに、実際は転がる打ち方をしている、逆にラインに乗せる打ち方をしたいのに、実際はキャリーする打ち方をしている。これはイメージとアクションがチグハグになってしまうので善処したい。



というわけで、まずは動画で自分の打ち方をチェック。イメージと噛み合っているか検証してみよう。
ちなみにボクはグリーンによってラインを消したり、乗せたりを使い分けている。高麗グリーンは芝目の影響を受けすぎないよう、キャリーさせる打ち方を、ツルツルのベントグリーンは転がる打ち方でラインに乗せる打ち方をする。

ほら、アプローチだって高麗グリーンは手前から転がしたら寄らないし、反対にツルツルのベントグリーンはふわっと上げてピンまで突っ込むと奥まで行ってしまう可能性があるので手前から転がすでしょ。パターも考え方は一緒。アプローチの縮小版だと思えばいい。

もちろん、そこまで器用に使い分けできなくてもいい。ただ、自分のタイプは知っておいたほうがいいよね。そうすれば、とことん入らない日も、ストロークが悪いのではなく、自分の打ち方とグリーンが合っていないからだと割り切ることができる。転がり方は当然、パターの種類や球位置で変わるので、何本か持っているなら全部動画を撮って検証してみるといいだろう。

不要不急の外出を自粛しなければならず、暇だー! という人はぜひ実践を。きっといい暇つぶしになると思うよ。

自分のパットの転がりを確認するには、インパクトの瞬間の動画を撮る。跳ねるパットはボールマークが真っすぐ動き、転がるパットはすぐに順回転する


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2020年5月12・19日号より