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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.142 「超カンタン! “右手でヒョイ”で寄せ上手」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

愛媛県は県のイメージアップのために、「まじめ」な県民性を前面に打ち出した「まじめえひめ」プロジェクトをスタートさせた。そのPR動画(ちょっとバズっていたので見た人もいるかな?)で、ボクは初めて愛媛県人が他県の人よりも、まじめであることを知り驚いた。

なんてったって「クロックスで練習」「歩測しない」「ラインを反対から読まない」「打つ前に素振りをしない」ボク。いつも回りから「もっと、まじめにやりなよ」って怒られているのに、まじめとはね(笑)。

他のことはよくわからないけど、ゴルフに関して言えばよっぽど皆さんのほうがまじめである。

本来、ゴルフのスウィングはそんなに難しくないはずだが、まじめであるがゆえにあれこれ考えてしまい、勝手に難しいものにしてしまっている人が多い。

とくにアプローチ。あれは、繊細さが要求されるショットだから、いろいろ考えないとダメだと思い込んでいる。もちろん、それでうまくいく人もいるが、どちらかというと仇となっている人のほうが多い気がする。

そんな人に、ボクが贈りたいのは、まじめに考えなくてもそこそこ成功する超簡単アプローチ法!

やり方は、テークバックで、右手をヒョイッと上げるだけ。以上。

ふざけんな! まじめにやってくれー。と怒られそうなので、もうちょっとまじめに説明すると……まず、ボール位置は真ん中。スタンスはオープンでもクローズでも、どっちでもいい。

テークバックは右手首のコックを使いヒョイッと上げる。真っすぐ引こうとかの邪念はいらない。とにかく「ヒョイ」でOK

ダウンスウィングでは、その右手の角度をキープしたまま打つ。腕を振るというより、横に移動させる感じかな。体も足も使わない。完全手打ちでOK。頭は勝手に残るので、無理に残そうとしなくてもいい。めちゃ簡単でしょ。

アプローチはまじめに考え込まずに、右手首のコックを使ってヒョイッと上げるようにしよう。シンプルに考えてスウィングすることが上達への近道

コックがほどけると、トップやダフリになるので注意するのは1点。右手のコックをキープすること、それだけ。最初はいつものクセで、ダウンで足を使い、ひざが前に出ちゃったりするかもしれない。そういうときは、足をクロスさせたり、スタンスを超絶クローズにしたりすると足が使えないので、自然と理想の手打ちが実現する。

アプローチはクラブをわざと短く持つ。という人もいるけど、ボク的にそれは必要ないと思う。有識者が知恵を絞り、最新テクノロジーを使って設計したナイスバランスなクラブなのに、なぜあえて短く持ってヘッドを軽くする必要があるの? 短く持つと、カウンターバランスでアッパー軌道になるからトップしやすいしね。だからクラブは普通の長さで握るのがイチバン。

とにかく、アプローチに限らず、上達のコツはまじめに考えすぎないこと。スウィングも攻め方も極力シンプルに!

これが「まじめえひめ」に暮らす慎堂からのアドバイスである。ぜひ、まじめに受け止めてみて(笑)。


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2020年2月11日号より