セントアンドリュース・オールドコースでプレーする方法の1つ「バロット」って?【明日使えるゴルフ用語】
普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。
バロット【ballot】
8月22日から25日に行われた米女子ツアーのメジャー大会AIG全英女子オープンでは、首位と3打差の4位から出たリディア・コーの逆転優勝で幕を閉じた。その試合会場となったのが世界で最も有名なコースのひとつである、イギリスのセントアンドリュース・オールドコースだ。
セントアンドリュース・オールドコースはゴルフ発祥の地として知られる非常に歴史的なゴルフコースとして、世界中からプレー希望者が殺到するため、当然スタート枠を確保するのが難しい。そこで、オールドコースでのプレーを希望するゴルファーが公平にプレー機会を得られるようにするため「バロット(ballot)」、つまり抽選に参加するというのが通例となっている。バロットを利用すればすべてのゴルファーにプレーできるチャンスがあるということだ。
セントアンドリュース・オールドコースのバロットは、プレー希望日前日の午後2時までに申し込み、抽選によってスタート枠が配分される仕組み。抽選の結果は、その日の午後にホームページやクラブハウスで確認できる。バロットによって割り当てられるスタート枠は、メンバー枠、事前予約枠、コンペ枠以外の空き枠ということなので、あまり多くはない。また、バロットには1人での申し込みはできず、2名から4名のグループで申し込む必要がある。6月~9月のピークシーズンには、やはりかなりの倍率になり、なかなか当選するのは難しいという。
ちなみに、バロットに外れても、当日の朝からウェイティング(空き枠待ち)をするという手もある。先着順のため、ピークシーズンには朝4時からプレーヤーが待機しているというが、それでも必ずプレーできるとは限らない。こればかりは、ゴルフのプレー同様、運も必要なようである。
また、これ以外にもセントアンドリュース・オールドコースをラウンドする方法はある。ひとつは事前予約をすること。オールドコースでは、通常、プレー希望日の1年前から事前予約を受け付けている。しかし、予約は非常に競争が激しく、予約開始日には多くのゴルファーが申し込みを行う。オールドコースの公式サイトの予約フォームから、希望するプレー日や人数を入力して申し込み、予約が確定すれば、確実にその日にプレーできる。ただしラウンドできるのは1年後だ。
多少お金がかかっても絶対にセントアンドリュース・オールドコースをラウンドしたいということであれば、旅行会社のゴルフツアーに申し込むのが一番確実だ。他のゴルフコースでのラウンドや宿泊、観光なども含まれたパッケージとして販売されていることも多く、値は張るが確実にラウンド枠をとれる方法である。
いつかセントアンドリュース・オールドコースを回りたいと思っているゴルファーはぜひ覚えておこう。