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【ゴルフせんとや生まれけむ】岩崎恭子<後編>「水泳選手にゴルフが上手い人はいない。北島くんだけは別ですが」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き元オリンピアンの岩崎恭子氏。

前回のお話はこちら

ゴルフを始めてから30歳過ぎまでは年に何回かプレーして、102~103くらいまでは行くようになりました。でも、その後は出産して子育てが始まったのでゴルフとちょっと遠ざかるようになってしまって。実家の沼津に帰った時、ごくまれにプレーする程度でしたね。その時もやっぱりスコアは110とか120で、前進も後退もないというのが私のゴルフです(笑)。

それが3年ほど前、お仕事で岩手に行った時に、昔からお世話になっている方から「恭子ちゃん、ゴルフやろうよ。すごく平坦で楽なコースだから大丈夫だよ」って誘われて、それならと思ってやったら確かに簡単なコースだったんですけど、いきなり100を切って96が出ちゃったんですよ。やっぱりゴルフは面白いなあとその時、改めて思って今ちょっと沼にはまっています(笑)。


私は子どもの頃からずっと水泳をやっているので体幹が強くてゴルフに向いているのではないかと思っている方もいらっしゃると思うのですが、水泳で鍛えられる体幹は浮力がある水の中でついてくるものなので、ゴルフには関係ないみたいなんですよ。ゴルフは地面に足をつけてやるスポーツですから。そのせいかな、私も含めて水泳選手でゴルフがうまい人はほとんどいないですよ。でも、北島(康介)くんだけは別。彼は昔からゴルフをやっていたらしくてびっくりするほどうまいです。

あと、一緒にラウンドすることの多いバドミントンの潮田玲子ちゃんも上手。彼女はラケットを使って面を作ることに慣れているからでしょうね、きっと。そうそう、もう1人、素晴らしいのはJリーグ初代チェアマンの川淵三郎さん。サッカーとは何の関係もない私がなぜか参加していたサッカー界のOB・OGコンペで、川淵さんはしっかり優勝されていました。80歳を優に超えてもうすぐ90歳になろうとしているのにドライバーもすごく飛んでらっしゃいましたよ。

さて、私が考えているこれからのゴルフライフは1年でも長くプレーを楽しむこと。スコアは気にしていません(笑)。ゴルフは水泳と同じようにいくつになってもできる生涯スポーツ。実際、歳を取ってもゴルフをされている方って皆さん元気じゃないですか。私もそんなふうに、いくつになっても自分の足でしっかり歩いてゴルフを続けたい、それが夢ですね。

あと今年13歳になった娘は今、テニスに夢中ですが、もし将来、彼女がゴルフに興味を持って一緒にできるようになれたらいいなあとは思いますね。彼女と一緒に旅行に行って、そこでゴルフをするなんて考えただけでもワクワクしてきます。

最後に間もなく始まるパリ五輪の話題にもちょっと触れておきましょう。競泳で私が期待しているのは男子200メートルバタフライの本多灯くんと男子200メートル平泳ぎの渡辺一平くんです。アメリカやオーストラリアには記録的にもとても強い選手がいるので金メダルは難しいかもしれませんが、2人とも元世界記録保持者ですし、決勝に残れれば何が起こるかわかりません。期待して見守りたいですね。

岩崎 恭子

78年静岡県沼津市出身。92年、バルセロナ五輪200メートル平泳ぎで優勝。14歳と6日で金メダル獲得は競泳種目では現在でも史上最年少。現在は水泳インストラクター、スポーツコメンテーターとして活躍中。ベストスコア96

週刊ゴルフダイジェスト2024年8月13日号より