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【ゴルフせんとや生まれけむ】ラッシャー板前<後編>「OB後の3打目が2回もカップイン」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続きお笑い芸人のラッシャー板前氏。

前回のお話はこちら

僕のベストスコアは前半36、後半44の「80」。この時は朝から絶好調だったんです。で、最終ホールに来て、ここでダボでも夢の70台だったわけですよ。それが、ティーショットでまさかのOB。結果はトリプルでした。こんな感じで前半がいいと後半余計な力が入るのか大叩きしてしまうし、逆に前半悪いと「今日はもういいや」と、肩の力が抜けるのか30台が出たりします。それで81とか82は何回か出していますけど、あれから5、6年経っているのに70台は一度もないんですよ。きっとゴルフの神様が「まだまだ練習が足りない。もっと練習しなさい」って言っているのかもしれないなあ。


こんな僕ですが、20年ほど前にホールインワンをやっています。忘れもしない太平洋クラブ江南コースの17番。グリーン手前にマウンドがある、なだらかな打ち上げホールなのでいつもショートしてしまう。だから、その日は一番手大きいアイアンを持ったら入っちゃった。ただ、カップに入るところは見えなかったので実感はなかったですね。幸いなことに保険には加入していたので、キャディさんや同伴者に心付けを渡し、仲間に記念品を配ってひと段落していたら、ダンカンさんがラジオで「ラッシャーがホールインワン出して保険金を50万円ももらったらしいよ」ってしゃべっちゃったの。そうしたらあちこちから電話がかかってきて、結局1000円のソックスを50人分買って配る羽目になって、その分赤字になっちゃった。ソックスで足が出たなんてシャレにもなんなかったですよ(笑)。

そして、実は僕、ギネスブックに申請したら載るんじゃないかというすごい記録を持っています。というのはティーショットがOBになった打ち直しの1打が入っちゃったという幻のホールインワンをやったことがあるんですよ、それも2回も。もう同伴者は大爆笑で大盛り上がりでしたが、僕自身は何でこの1打が最初に出なかったのかと複雑な心境でしたね。

僕も還暦を過ぎ、以前はなんとか70台を出したいと思っていたのですが、もう諦めました(笑)。今は90を打たないようにするにはどうしたらいいか、それを考えながらプレーしています。そして、最近はスコアよりウェアにこだわっています。これまでは人からもらうことも多くて、それを着ていたんですけど、60歳を過ぎた頃からいきなりすごい派手な色のウェアを着たくなって。蛍光色の黄色とか明るい黄緑のパンツとか、先日はオレンジの短パンを買いましたよ(笑)。街中だと、あまりにも目立ちすぎて着られないけど、ゴルフ場だったら全然おかしくない。これもまたゴルフの新しい楽しみ方なんじゃないかなと勝手に思っています。

さて、最後に夢のプランをひとつ。東京をスタートにして北と南にそれぞれ6泊7日で毎回違うゴルフ場でプレーするゴルフ旅行を年に何回か行けるようになりたいなあと思っています。コースに温泉を併設しているようなところならもう最高です。2年ぐらい前からカミさんもゴルフをやるようになったので、老後は2人で全国を回ってみたいですね。


ラッシャー 板前

1963年千葉県生まれ。高校卒業後2年間の板前修業を経て、憧れていたビートたけしの付き人に。「たけし軍団」の中心メンバーとして活躍。近年はレポーターとしても人気があり全都道府県の温泉を制覇している。ベストスコア80

週刊ゴルフダイジェスト2024年7月30日号より