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【陳さんとまわろう!】Vol.251 体重のかけ方のわずかな違い。スウィングに影響します

陳さんのスウィングの要、「フットワーク」。体重のかけ方などさらに細かい話を教えてくれた

TEXT/Ken Tsukada ILLUST/Takashi Matsumoto PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/河口湖CC、久我山ゴルフ

前回のお話はこちら

前後への体重のかけ方が
微妙に違っていた

――ニーアクションやフットワークは陳さんのゴルフスウィングの要ですが、あるとき、一緒に回った人から何やら指摘されたそうですね。

陳さん そうなの。「フットワークが昨年と今年で違ってるね」って言われたんですよ。そういえば自分でもいいときとどこか違う感じがしていましたけど、しかしどこが悪いのか思い当たらなかったわけね。とにかくアイアンの飛距離が出ないんだ。河口湖(CC)を回っていると、このホールのセカンドショットは何番アイアンで届くはずとわかるわけよ。ところがその番手を持って打っても届かないんだ。おかしいなあっていうことがしばらく続いていて、そんなあるとき、その人に指摘されたわけだね。何回か前のこの連載で、スタンス幅が狭くなっていたためにフットワークの動きが小さくなったことを話しましたがね、これはそれとはまた別の話なんだ。これは前後への体重のかけ方が違っていた話なんだね。

――つま先寄りに体重をかけるか、かかと寄りにかけるか、ということですか。

陳さん そうです。私はいいときには足の真ん中にウェイトをかけているわけよ。真ん中ですから、土踏まずということになりますがね、それが一緒に回った人からフットワークの違いを指摘されて、ウェイトが前のほうにかかっていたことに気が付いたんだねえ。土踏まずの前、ということは指の付け根ぐらい。そこにウェイトがかかっていたためにフットワークがいいときと違った動きになっていたということなんだね。


――ずいぶん微妙な違いですね。

陳さん そうよ。プロはアバウトな感じでゴルフをやらないからね。ずいぶんシビアだよ。微妙な狂いだから自分でも気が付かないことがあってさ、このときのように何度も一緒に回っている人に指摘されて気が付くこともあるわけよ。でもフットワークが違っていることがわかっても、ウェイトのかけ方の違いでそうなっていることまではその人も知らなかったわけよ。

――あとは陳さんが原因を追求して突き止めたと。

陳さん フットワークが違うとわかれば原因が絞られますからね、元どおりに直すのは早いんですよ。足の前寄りにウェイトがかかるとひざが曲げられずに伸びて、突っ張るような感じがするんだね。そのためにフットワークが小さくなるの。しかし土踏まずにかけるとちゃんとひざが曲げられるわけ。だからフットワークを大きく使えるんだ。そうすれば腕の振りも強くできるし、飛距離も元どおりに出るようになったということなわけよ。

――体重のわずかなかけ方の狂いでそんなに違いが出るものですか。

陳さん 出るんだよ。フットワークがよみがえったおかげで、ボールをコントロールすることも容易にできるようになったんだね。フットワークが使えないと、インパクトに粘りが出ないためにコントロールショットができないんだ。しかしフットワークを使うとインパクトの時間が長くなるからね、ボールをつかまえてフェースに乗せている間に、フェースを操作してボールの動きに変化を加えられるわけよ。この辺は話だけじゃ通じないと思いますがね。でもプロなら分かりますよ。読者の人でも5以下のハンディの人なら理解できるかもしれない。

陳清波

ちん・せいは。1931年生まれ。台湾出身。マスターズ6回連続出場など60年代に世界で日本で大活躍。「陳清波のモダンゴルフ」で多くのファンを生み出し、日本のゴルフ界をリードしてきた

月刊ゴルフダイジェスト2024年8月号より