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【ゴルフせんとや生まれけむ】DEEN 池森秀一<後編>「内藤雄士さんと出会ってゴルフが変わりました」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続きロックバンド「DEEN」のボーカリスト池森秀一氏。

前回のお話はこちら

ゴルフって何かで失敗すると、自分自身にメチャクチャ腹が立って、いつまでもそのミスを引きずって次のホールで大叩き……結局スコアがまとまらない、みたいなことがよくあるじゃないですか。僕もまだ100が切れたり切れなかったりしていた頃がそうでした。ひとつダボが出ると、そこからズルズルとスコアを崩していくことがよくありました。

そんな時、あるプロと一緒に回っていて、僕がダボを出して腐っていたら言われたんですよ。「秀一さん、ダボを受け入れてください。いいんですよ、ダボは。時々パーを拾えれば100が切れますから。でも、トリプルはダメですよ」って。「なるほどなあ」と思いました。そういう考え方を学ぶことによって、ミスも受け入れられるようになったんです。それはたぶんプロと一緒に回らなかったら、わからなかったというか、気付かなかったと思います。そのプロというのが、PGAのティーチングプロA級ライセンスを持つ内藤雄士さん。これまで、メンタルも含めてさまざまなテクニックを多くの方々から学んできましたが、内藤さんの影響は大きいです。


内藤さんといえば、あのマルちゃんこと丸山茂樹プロとアメリカでコンビを組んでいた名コーチ。テレビ東京の番組で知り合って内藤さんを30周年の武道館ライブにご招待したら、「DEEN」のファンになっていただけて、しかも同じ歳ということで意気投合して以来、内藤プロがやっているハイランドセンターで教えてもらったり、ラウンドレッスンをしてもらったりしています。そのおかげもあって、長いこと苦戦していた90の壁を破ることができたんです。

僕のスウィングを初めて見た内藤さんからグリップについてちょっとアドバイスを受けたんですね。握り方をガラッと変えたというわけじゃないんですが、実践するとすぐに球がつかまるようになってびっくりしました。それと僕は短いクラブを左に引っかけるクセがあったんですけど、内藤さんが「100ヤード以内になったらクラブを思いっ切り開いてから戻して、ボール位置をちょっと右にして打ってみてください」と言うんです。その通りに打ってみたら、球筋が良くなってきて。

内藤さんって僕らアマチュアに教える際、絶対にできないようなことは教えないんです。何事もわかりやすく、そして、すぐに効果が出るようにアドバイスしてくれる。マジシャンみたいな人なんですよ(笑)。そんなすごい人に、ほとんどマンツーマンで教えてもらっているんですから、僕ってホントに恵まれていると思います。となれば、目指すは79のベストスコアを更新してのパープレー。これまで以上の高い壁であることは間違いないので、いつになるかはわかりませんが、達成しないと教えてくれている内藤さんに申し訳ないですよね。だから、これまで以上に一生懸命練習して、一日も早く「今日、パープレーできました」と内藤さんに報告に行きたいなと思っています。

池森秀一

北海道生まれ。93年、ロックバンド「DEEN」のボーカリストとしてメジャーデビュー、数々のヒットを記録する。大のそば好きとしても知られ、ゴルフ場でそばを頼んでも頼まなくても周囲にニヤリとされてしまう。6/12にデビ ュー30周年記念の完全限定生産プ レミアム盤「DEEN The Best DX -Premium Live Complete-」をリリ ース。ベストスコア79

週刊ゴルフダイジェスト2024年07月16日号より