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【ゴルフせんとや生まれけむ】ガダルカナル・タカ<後編>「宮根くんとのゴルフ旅が楽しい」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続きお笑いタレントのガダルカナル・タカ氏

前回のお話はこちら

休業中でたけしさんと毎日のようにゴルフをやっていた時、たけしさんの運転手をやっていた芹澤名人という芸人が芹澤信雄プロの兄貴でですね、その関係で、まだトーナメントに出てなくてヒマだったらしい芹澤プロに教えてもらっていました。今考えたら贅沢でしょう。ほかにもいろいろな人からアドバイスをもらったんですが、俺は根がひねくれているのか「何でこの人たちは画一的に教えようとするんだろう?」「この人に教えてもらってためになる?」なんて思っちゃった。

どの人が言うことも、別に間違ってはいないと思うんですよ。でも、人は身長が違うし筋力だってそれぞれ。それでみんな同じスウィングになるわけないじゃん、と。テレビでプロゴルフの試合を見ても、みんな違うんですよ。それからは、特に誰からも教わることはなく「自分は自分だ」と思いながら試行錯誤してきました。でも、結局、自分のゴルフは最初に芹澤プロに教えてもらったことがベースになっているなと思います。それだけは間違いなさそうですね。ちなみに、俺のベストスコアは75なんですが、どうやらそれが限界みたい。


おそらく20回は75というスコアを出しているけど、それよりいいスコアは出ない。高い壁ですね。ただ、越えられるやり方っていうのが実は見えてはいるんです。でもね、2つで届くパー5でここからスライスをかけなきゃ届かないからといって刻むのはイヤじゃないですか。グリーンの手前に池があって危険だから池の手前に刻みましょうよって、いや、わかりますよ。でも、そこは妥協したくない。やりたくないんですよ。当然「俺ならミスショットしても池は越える」と思って打ってるけど、そういう時に限ってスライスをかけたはずなのにフックして林の中に打ち込んだり、どダフリして池に落としたり。そういうことがあるから結果として75が壁になっている。こういう性格だから、おそらく75を更新することはないかもしれないなあと思っているんです。

コロナ禍以降ここ3年くらい、またゴルフ熱が高まってきているんですよ。最近楽しいのは俺がレギュラー出演している「ミヤネ屋」の宮根誠司が「タカさん、最近、視聴者に情報をお伝えしてて切なくなることが多いですよね。こういうときこそゴルフじゃないですかね。付き合ってくれませんか」って言うんですよ。それで「いいねえ、行こう、行こう」ってなって。

今、月に1回、2泊3日で宮根くんと彼の仲間と宮崎のフェニックスに行ったり、青森の夏泊に行ったりして2ラウンドしています。もちろんゴルフも楽しいけど、夜、おいしいものを食べて地元のスナックに行って、「何か人生いろいろありそうだな」という感じを出しているママさんの話を聞くのがこれまた楽しい。また、宮根くんがそういうママさんから話を聞き出すのがうまいのなんのって(笑)。そんな交流も含めてのゴルフ。もういつ死ぬかわかんないんだから、好きなことをやりましょう、楽しみましょうというのが今の、そしてこれからの、俺のゴルフとの付き合い方かな。

ガダルカナル・タカ

1956年、高知県生まれ、伊豆育ち。高校卒業後、つまみ枝豆とお笑いコンビ「カージナルス」を結成し、芸能界デビュー。その後、ビートたけし率いるたけし軍団に入る。現在はタレント、コメンテーターとして活躍中。妻はフリーアナウンサーの橋本志穂。ベストスコア75

週刊ゴルフダイジェスト2024年7月2日号より