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【名物ホールでいつかバーディ】Vol.38 左に林、右にはグリーンまで続くクリーク! 岩手県「南部富士CC」姫神山コース4番パー4

かつてチョイス誌の編集長も務めたゴルフコースのスペシャリストが日本全国の名物ホールをレポート。今回紹介するのは、南部富士カントリークラブ姫神山コースの4番ホール。

【名物ホールFile 38】

南部富士カントリークラブ
姫神山コース4番ホール
371Y Par4

少しでも落としどころを間違えると
パーオンは絶望的!

岩手の盛岡市内から石川啄木で知られる旧渋民村(現盛岡市)方向に向かって40分ほど車で走るとコースにたどり着く。全英オープンを5回制覇したオーストラリアのプロ、サー・ピーター・トムソンによる設計で、程よい起伏を巧みに使った戦略性豊かなコースだ。

コース内から岩手山(南部片富士)が眺望でき、プレーの合間に「ほっ」とするひと時を与えてくれる。4番ホールは左ドッグレッグの打ち下ろしでレギュラーティーからは200ヤード地点を狙うのがベスト。とはいえ右に打ち過ぎるとフェアウェイがクリークに向かって傾斜していることからボールは転がって入ってしまう。だがクリークを気にして左へ逃げると、フェアウェイ左側の先に高くそびえ立つ数本の樹木があり、グリーン上のピンを直接狙うのはかなり難しくなる。

飛距離よりも正確性が求められるホールだが、どうしてもクリーク方向に打ってしまう。クリークは縦長で幅もあり、さらにそれがグリーンまで続いている。向こう岸には水車小屋がある。本物の水車小屋を見たことは一度もないが、なぜか郷愁に駆られ、岩手山の雄姿と水車小屋、この二つだけでも印象に残り旅の土産話にもなる。

200ヤード打てばグリーンまでそれほど距離は残らない。オーバーは禁物だから手前から攻めることにしたが、わずかに足らずグリーン手前の傾斜に止まってしまった。結果は3オン2パットだった。

お昼はご当地ポークでエネルギーチャージ!

ランチは杜仲茶ポークを使ったとんかつ定食。肉はやわらかくボリュームもあり美味しい! 1600円

南部富士カントリークラブ

岩手県八幡平市大更47-34-2
9H・3411Y・P36(岩手山)、9H・3397Y・P36(姫神山)、9H・3030Y・P36(北上川)
コース設計/ピーター・トムソン


文/吉川丈雄

特別編集委員。1970年代からアジア、欧州、北米などのコースを取材。チョイス誌編集長も務めたコースのスペシャリスト。現在、チョイス誌ベスト100選考委員、日本ゴルフコース設計者協会名誉協力会員としても活動


月刊ゴルフダイジェスト2024年6月号より