ゴルフ場の縁の下の力持ち!「グリーンキーパー」ってどんな仕事?【明日使えるゴルフ用語】
普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。
グリーンキーパー【Greenkeeper】
ゴルフ場や公園に敷き詰められている芝というのは意外に弱い植物で、暑さや湿気ですぐに枯れたり病気になったりする。
コース全体が芝で覆われているゴルフ場が一年中良好なプレーイングコンディションを保てるかどうかは、コースの管理責任者である「グリーンキーパー」の腕にかかっていると言っても過言ではない。
グリーンキーパーの仕事は、散水、刈り込み、施肥、除草、エアレーションなど多岐に渡る。コース全体の管理スケジュールを立て、日々の作業を行い、必要に応じて傷んだ箇所の修復も行う。
とくにグリーンは、刈り込みの高さや回数、散水量を調節して、その日のプレーに適したコンディションを作り上げる。ただでさえデリケートだが、夏場や冬場はとくに難しく、気温や天候によっても最適な刈り高は変わってくる。
またクラブ競技やトーナメント開催時などは、グリーンを硬く、かつ速くすることで、難度を高くするが、芝を短く刈るほど、芝への負担が大きくなるため、そのぶんメンテナンスに神経を使うことになる。
ちなみに、グリーンキーパーになるには特に資格が必要というわけではないが、「芝草管理技術者」という資格認定制度があり(NPO法人の日本芝草研究開発機構が認定)、これを取得しているキーパーが多い。とくに海外ではグリーンキーパーの社会的地位が高く、農学部芝草学科の学位を取っているケースも多いようだ。