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パットの「OK」は通じない? 英語ではなんと言う?【ゴルフ“和製英語”辞典】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語は、実は日本独自の「和製英語」であるケースも少なくない。意外と知らない”和製ゴルフ英語”をご紹介!

「OKパット」

グリーン上で打ったボールがカップのすぐそばまで転がって止まった。このとき、同伴者から「OK」の声がかかれば、次の1打で入ったものとみなし、ボールをピックアップすることができる。

こうした、「この距離なら間違いなく入るだろう」と思われるパットを「OKパット」と呼ぶ。

競技(ストロークプレー)では、どんなに短い距離でも、カップインさせるまではホールアウトと認められないが、競技ではない通常のラウンドでは、進行をスムーズにする上でも、「OKパット」は広く用いられている。

海外でも、日本の「OK」に相当する概念はあるが、「OK」という表現は一般的ではなく、代わりに「gimmie」(ギミー)という表現が用いられる。

「gimmie」(gimmeとも書く)は、「give me」が省略されたもので、「will you give me that putt?」(あのパット、もらっていい?)というニュアンス。実際の用法としては、「That’s a gimmie?」あるいは単に「Gimmie?」と言えば、日本で言う「あれOKですか?」という意味になる。OKをあげるときも「That’s a gimmie」や「Gimmie!」でOKだ。

また「It’s good. Pick it up」(OKです。拾ってください)のように、「good」を用いた言い方も自然だ。

OKの基準は「inside the leather」?

パットがOKになる基準として、「1グリップ」というのが昔から言われている。英語では「inside the leather」。昔はグリップといえば革だったことから「leather」はここではグリップを意味している。しかし、グリップ1本分の長さというと、せいぜい30cm程度。でも実際には、40cm~60cmぐらいでも、OKを出している人がほとんどだろう。なかには1m近く残っていても「これOKだよね」とボールを拾い上げる人も。

また距離が近くても、強い下り傾斜や横からのパットは、簡単に入れられるとは限らないので、同伴者からOKの声がかからない場合がある。逆に、上りの真っすぐのラインであれば、1m近く残っていても「それはOK」とあっさり認められたりと、OKの判断はケースバイケース。エンジョイゴルフであれば、プレーヤーの技量やスムーズな進行を考え、臨機応変に決めればよいだろう。