「アゲンスト」「フォロー」は日本独自の表現だった! 英語では何と言う? 【ゴルフ″和製英語”辞典】
普段当たり前のように使っているゴルフ用語は、実は日本独自の「和製英語」であるケースも少なくない。意外と知らない”和製ゴルフ英語”をご紹介!
アゲンスト/フォロー
ゴルフ場には池やバンカー、木などさまざまな障害物があるが、もうひとつ、見えざる敵が存在する。それが「風」。屋外のスポーツである以上、風の影響は避けられず、たとえば向かい風が強い場合には、普段よりも10~20ヤード大きめに打たないと、グリーンに届かない場合もある。
コースを攻略する際には、風の影響もしっかりと考慮しておかなければならず、スコアにも大きな影響を及ぼす重要なファクターだ。
向かい風は「アゲンスト」、追い風は「フォロー」という呼称も用いられ、普段のラウンドでもゴルフ中継でも頻繁に用いられる言葉だが、実はこれ、海外では通じない和製英語。
では、向かい風・追い風は英語でなんと言うのか?
英語では、向かい風は「headwind」、追い風は「tailwind」と呼ぶ。向かい風は頭(head)のほうから吹く風で、追い風は尾っぽ(tail)のほうから吹く風という意味になるが、船の前の部分(船首)をhead、船尾をtailと呼ぶことから、もともとは航海用語から来ているものと思われる。
また、向かい風は風の中に入っていくというイメージから「into the wind」、追い風は風とともに飛んでいくイメージから「with the wind」という表現も用いられる。併せて覚えておこう。